『今を生きる』

喜びは苦難のはてに

仏の心について

「仏の心とはどんな心を言うのですか」と質問を受けました。

あなたはどうお考えでしょうか。

「仏の心」とは、決して「人間の心」の外にあるのではありません。

全ての人間が皆等しく持っている「人を愛する心」「優しい心」「綺麗な心」

「親切な心」即ち「まごころ」のことなのです。言いかえれば、人間の心の中にある「本来の心」「理想の心」といってもよいでしょう。

法華経に人間の心には、上は仏の心から下は地獄の心が同居していると説かれています。即ち人間は心の持ちようで「仏」にも成れば「地獄」にも堕ちると教えているのです。

 

 

ある日、駅の雑踏で一人のおばあさんがキップを買うのに困惑していましたので私はお手伝いをしょうかと近づいていきました。

その時、おばあさんは駅前の女性に「あの、すいませんが、どうやって買うんでしょうか」と問いかけたのですが、その女性はうさんくさい眼をしただけで、返事もせずに行ってしまいました。途方に暮れたおばあさんは、その隣りのもう一人の女性に声をかけました。「あっ、買ってあげましょう、どちらまでですか」。キップを手渡したその女性は笑顔で肩にそっと手をおいて「おばあちゃん、気をつけてね!」と、爽やかな香りを残して去って行きました。私はこの一瞬その女性に「仏の心」を見たのです。

 

 

「仏の心」は人間の心の中に実在するのです。

みんな「仏の心」を持ちながら、それに気がつかないのです。

小さな親切の中に生きている「仏の心」・・・

人も自分も、みんな「仏の心」を持って生きているのだと気がつくこと、

そして実践すること、それが法華経の信仰ではないでしょうか。

あなたのご精進を祈ります。

 

◎仏の心、地獄の心、すべてを日常生活に持っている、如何に他人を思う慈悲の心を養い何処にあっても誰にでも優しさ

表してゆきます。