「名僧とは何か」

永遠なる救いを求めて

歴史を動かした名僧

不世出の傑僧

 

蓮如

果敢なる布教活動

法主を継職した蓮如は、十五歳の時に決意した真宗再興の念願を具体的に実践するべき機縁が熟したと判断し、果敢な教化活動を展開する。

さびさびとした本願寺に比し、盛況を誇る仏光寺派、亳摂寺派、錦織寺派、三門徒派、専修寺派等をみるにつけ、蓮如はますます本願寺教団再興の使命と情熱を燃やした。

 

特に、発展著しい仏光寺派に対しては、蓮如は酷しく批判した。仏光寺で用いる名帳絵系図による門徒教化を痛烈に攻撃し、それは開祖親鸞の教説に背く異端であると排斥した。

 

名帳とは、門徒の名を書き記した帳面のことであるが、この帳面に記入されたとき、その人の往生が約束されるというものである。

門徒大衆にとってはきわめて魅力あるものであり、自己の救いが確約されるという点においても有効な教化手段であり、仏光寺派は盛儀をきわめたのである。

しかし、これは明らかに親鸞の志向した他力念仏による救いとは視角が異なるものであったことは否めない。

 

◎蓮如さんは浄土真宗の多派がある中において親鸞の教えをつがれ強い信念をもって本願寺教団再興されました。

私は釈尊の最上最尊の教え法華経をこれからも学びます。