「名僧とは何か」
永遠なる救いを求めて
歴史を動かした名僧
「たべもの仏教史」
将軍もビックリ黄色い漬物
江戸の三代将軍・家光と沢庵和尚は、おのずから気の合う仲だった。
ある日のこと家光が何を食べても味がなく困る、何か美味はないかと、沢庵に言った。「じゃ、明日愚僧の休憩所へ来て下さい。天下一品の美味をさしあげましょう」。
家光が雪の中を訪ねていくと、茶室に通されたのはよいが、いくら待ってもご馳走は出てこない。
六、七時間たってようやく和尚が姿をあらわし、「沢庵手製の料理です。ご賞味下さいますよう」。
運ばれてきた膳には一椀の茶漬けと黄色い小片を三切れはどのせた小皿があるきり。あとは何もない。
家光は早速さらさらとかきこんだ。ところが「黄色い小片」が実にうまい「予は生まれてこの方、このような美味を食したことがない!」
家光が感心したのはダイコンの糠漬けであった。
この糠漬けを人びとは「沢庵漬け」と呼んだ。
◎今は飽食の時代、お金があれば何でも食することができ贅沢になっている。
そして欲にきりがない、「小欲知足」を知ることが大切です。
