「名僧とは何か」

 

道鏡

修行とその時代

道鏡は、国家を左右し得るはどの権力の座に、どのようにして座ったのだろうか。またかれの政治的思想や手腕は、評価し得るかどうか。まず、その生い立ちからみていこう。

 

道鏡は河内国の豪族弓削氏の出身で、八世紀はじめごろ誕生している。

正確な生年月日や父母の名はわかっていない。

弓削氏は、もともと弓を作製する人びとを率いて朝廷に仕えた一族の末である。

 

道鏡が出家したのは、いつごろであったろうか。

最初に法相宗を学んだようであるが、教学にはあまり興味を持たず、葛城山(修験道の開祖とされる役小角が修行した奈良県にある山)に入り、難行・苦行に長い年月を費やした。

 

高い山に早いスピードで登ったり、断食したり、冷たい滝にうたれたり、藪の中に寝ころんで毒虫にさされるのをがまんしたりするのである。

一般的にはとても不可能のような難行・苦行により、病気をなおす能力とか何か超自然的なことのできる力が身につくと考えられていたのである。

 

◎お釈迦様も難行・苦行されましたが、そこからは悟りを開くことが出来ず、菩提樹のもとに瞑想され悟りをひらかれました。私も「生老病死」の教えを学び行いをさせて頂きます。