「仏教名言60の知恵」
生老病死の悩みを癒す
生の悩みを克服する名言
一隅を照らす玲瓏な人になれ
私の知人に山の中の一軒家に住んでいて、好きな絵を描いている。
そこには電話もテレビもクルマもなく、週に一、二度、麓の町に食料品などの買い出しに外出する以外は家に籠もり、来客もほとんどない。
それを知った友人が「それじゃまるで変わり者か、物乞いの生活じゃないか」と揶揄したところ、知人は、「毎日、静かな環境の中で、ときおり鳥の囀る声を聞きながら、好きな絵を描いていて何の不足がありますか」と笑いながら答えていた。下界の俗世間にある私たちが毎日、喧嘩の中で人付き合いや、仕事に追われて身心をすり減らしている生活を余儀なくされているのと比較して、その人生はなんと優雅で充実していることだろうか。
しかしながら、私たちの誰もがそうした生活を現実にできるかというと話は別だ。もし誰もが「清貧」で倹約をし、お金を使わず贅沢もしなかったなら生産活動や消費行動は枯渇し経済は停滞してしまう。
お金や物品は天下の回り物で、それを使うことによってそれを与えられる者ももらう者もお互いが喜び、お金や物品も活用されることによってそれ自体が喜べるものでなければならない。
「赤貧洗うがごとき」生活は困るが、これからは、ただお金を貯め、物量を増やす贅沢な生活を志すのでなく、生きてゆく最低限の生活に満足し、今までの物的資産の蓄積を人生に役立つものに活用して人生を楽しみ、こころが豊かになるような贅沢さを心がけるべきではないか思う。
それには、物量の多寡を誇るのではなく一点豪華主義で、「自分にしかできない」精神的な遺産をコツコツ積み重ねてゆくリッチさを志すべきではないだろうか。そうした一隅を照らす玲瓏な人になりたいものだ。
◎少欲知足に心がけ法華経の教えを保ち心、豊かに人生を過ごしたいです。
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