「心のモヤモヤが消える仏教の言葉」

鳥沢廣栄、法恩院住職の著

「心のモヤモヤが消える仏教の言葉」

鳥沢廣栄、法恩院住職の著

 

「暗証」

この暗証という言葉、仏教ではあまりいい意味はありません。

むしろ、「暗証とは愚か者」と叱咤されます。暗証とは、力量のない禅者や覚ってもいないのに覚ったと偽る禅者のことをいうのです。

 

禅の覚りは言葉で伝わらないところにあります。ですから、説明できないことが多いのです。そこで禅問答を通して覚っているかどうかを判断するのですが、慣れてくると覚ってもいないのに答えがわかる場合があるのです。

 

たとえば、禅問答で答えに窮した場合、相手を叩いたりしても可とされるのです。しかも、それで覚ったと認められることもあったのです。

このように、禅の覚りが言葉では説明できないことを利用し、覚ったふりをすることを暗証禅といったのです。

 

世の中を見渡しますと、暗証の人が溢れているともいえましょう。

わかったふりをして、その実わかっていないという人が多いように思えます。真実を知るまで、「わかった」といわないほうがいいですね。

知らないことは、知ったかぶりしないで、

素直に聞きましょう。そのほうが、気持ちいいですよ。

 

◎私も知ったかぶりをしてしまいます。

恩師にわからないことは素直にお聞きして行学をすすめます。

 

一乗会本部教会

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