「心のモヤモヤが消える仏教の言葉」
鳥沢廣栄、法恩院住職の著
「心のモヤモヤが消える仏教の言葉」
鳥沢廣栄、法恩院住職の著
「我利我利亡者」
我利我利亡者という言葉は、最近ではあまり聞かれなくなりました。
痩せている人のことを「ガリガリ」と表現しますが、その元が我利我利亡者なのです。我利我利亡者とは「我が利益、我が利益と追い求めるばかりで、正しい心を失った者」という意味です。
「亡者」とは「死者」のことですが、この場合生きている人に対していうので、「人間として心を失った者」という意味になります。
簡単にいえば「自分の金儲けのためなら何でもする」という人のことです。
そういう人のことを仏教では「餓鬼」とも呼びます。
餓鬼界とは、六道輪廻のうち、地獄に次いで悪い世界です。
生きているときに、自分の利益に執着し、なりふり構わず自己利益に執着を燃やした者が餓鬼になるのです。その姿は醜く、喉はやせ細り満足に食を得ることもできず、手足は骨と皮のみという状態です。それは、我欲により、執念と妄念におりつかれたなれの果てなのです。
何かに一生懸命に取り組むことは大切です。お金儲けも大事でしょう。
ダイエットも美貌を保っことも健康を維持することも大切です。
しかし、どんな場合でも限度がありますし、バランスが悪くてはいけません。物事に執念を燃やしすぎれば、我利我利亡者となり餓鬼へと変貌してしまうのです。何事も執着し過ぎないようほどほどに、を心掛けたいですね。
◎執着が人を餓鬼にします。「行雲流水」という言葉もあります。物事に執着せず行動します。
一乗会本部教会
