「久遠の命」◎是の法華経を修習せんと欲せば三七日の中に於いて一心に精進すべし。彼は「いつか独立して好きな写真館を開こう!」と心に決めていた。ある日、そのことを女房に話したが大反対だった。乳飲み子を抱える母親としては安定したサラリーマンがいい当然だ。だが彼は脱サラの準備に励んだ。そのひたむきな亭主の姿に奥さんも手伝うようになった。だから予定より早く開店でき仕事も順調に伸びた。平成二年の夏も終わろうとした九月、彼は疲れを感じるようになり病院に行った。ところが結果は「ご主人は胃癌です」と宣告された。そのショックで足は震え止めようとしても震えて仕方がなかった。とても「本当のこと」を話すことが出来ず「胃潰瘍」ということにして手術をした。しかし切っただけですぐ閉じたもう、あちこちに転移し手遅れだったのだ。本人はすぐ良くなるつもりだったが二~三週間たっても気分がすぐれないので、ただならぬものを感じ「もしや癌では」と思うようになった。癌ならそれと戦おうと固い覚悟をして先生に熱心に尋ねた。先生は「あと、三ヵ月の命でしょう」と告げた。しっかり覚悟は出来ていたはずだが、それ以来、夜一人になると死の恐怖をどうすることもできず、ベットの上で布団をかぶりオイオイ泣いた。そして「どうして俺だけこんな目に遭うのだ」と人生を呪った「死」に震えていた真夜中、経験したことのない穏やかな気持ちになった。涙も震えも嗚咽も止まり死も怖くなくなっていた。
南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。そう唱えている自分に気がついた。「もう、死ぬのは怖くない。癌を怨み人生を呪い惨めな思いで死んでいくのかと思ったが、お題目のおかげで、みんな変わった。
本良信典さんの著書より
◎人生を見つめる精進が久遠の命を実感できる。
=一乘会からのお知らせ=
◎9月11日(水)午後1時より、写経会、バザーを開催させて頂きます
お気軽にお越し下さい、お待ちしています。
◎9月23日(月)午後12時30分より
秋季彼岸大法要を厳修致します。
詳しくは一乘会のホームページをご覧ください。
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