「世の中は心に映え次第」◎日月の光明の能く諸の幽冥を除くが如し斯の人世間に行じて能く衆生の闇を滅す。荒行堂に初行で入行した時のことである。入るか否か悩んだ末に私は心構えが出来ていないまま入行した」。初日からの猛烈な忙しさの中でストンと時空が変わった「しまった入るのではなかった」私は積極性を失い不眠とひもじさの中にいた。半眠半覚の意識のままで心は不遜に開き直り先輩僧の叱咤をも鈍感に受け流し続け三十五日間が瞬く間に過ぎた。しかし不貞腐れた私に心は変わらぬままであった。ある日、中堂で読経しながら相変わらず居眠りをしている私の清浄衣の襟を一人の先輩僧が掴んだ。気が付いたら私は中堂の外廊へ引っ張り出され、その先輩僧と対面していた。「澁沢!初行は一生にたった一度しか経験できないんだ。いい加減に目を覚ませ!」その時、私が涙を浮かべたかどうか覚えていない。しかし、この言葉は確実に私の心を震わせた。霧のように覆っていた否定的心情が急速に晴れていくのがわかった。そして行堂全体が自坊と同じく親しくなじみやすい、いきいきとした場所であることに突然気づいたのだった。私が本当に荒行堂で生活を始めたのは、その時からかもしれない。積極的に「今ここに生きる」と意味からいえば、そうだろう。実にタイミングが良く私の意地を奮い立たせてくれた先輩上人は私にとっては変化の人というべきだろう。感謝してやまない。文字通り目が覚めるような体験したことが私の荒行堂に入った一つの成果となった。自分の思いや心情にこだわっていれば周囲が良く見えてこない自分の執着を離れたとき、その場で自分がなさねばならないことが当たり前ように見えてくるのではないか。       渋沢光紀さんの著書より

◎世の中は心映え次第、自分が輝けば周囲も輝く。

=一乘会からのお知らせ=

8月21日、写経会(親睦を兼ねて納涼会を開催します)

お気軽にお越し下さい、お待ちしています

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