「正しく伝われ」

◎第五十人の展転して法華経を聞いて随喜せん功徳、尚お無量無辺阿僧祇なり。

「こりゃいけない、もう午後の六時だ!」月参りの約束の時間を超過すること三時間、少し遅れると檀家さんには連絡したものの何と弁解しょうかと車のハンドルを握りしめながら考える。こんな時にに限って道路は停滞し、それにあいにくの雨、やっとの思いで駐車場に車を預け傘をさして狭い路地を急ぐ。私の前には勤め帰りらしいOL風の女性が家路を急いでいる姿が目に入る。私は一刻も早く檀家さん宅へという気持ちから下駄の音を激しさを増していく突然、私の前を歩いていた女性が一目散に走り始めた。檀家さんの玄関のチャイムを押すと直ぐ玄関が開いた。「申し上げ御座いません。遅くなりまして」と大声で弁明の第一声をあげる。「なーんやぁ、お上人さんやったんかぁ」若い女性の声「あっ、ひろ子ちゃんか遅くなってごめんね」私が言うか言わないうちに「お上人さん、驚かさんといてよ私もびっくりしてしもて心臓止まりそうやったわぁ、思わずお題目をあげながら必死に走ってきたんよ、おかげで新しい洋服、びしょびしょやわ」となんと不機嫌なお出迎えを受けた。お仏壇の前でのお経が終わり改めて時間に遅れた謝罪しているところへ着替えを済ませた、ひろ子ちゃんも加わった。玄関先では恐怖感から開放されていなかった彼女の態度が一転し落着きを取り戻していた。

「死んだお婆ちゃんがね「人間スキを見せてはいけないスキを見せないために、いつも心の中でお題目をお唱えしなさい」「勇気の湧く、お題目を、ひろ子ちゃんは誰に教えてあげるの?」「年をとったら子供や孫に教えてあげるかもね」私にとって散々な一日であった。

◎お題目が人から人へ正しく伝わることを祈りたいです。


 

=一乘会からのお知らせ=

8月21日、写経会(親睦を兼ねて納涼会を開催します)

お気軽にお越し下さい、お待ちしています

詳しくは一乘会のホームページをご覧ください。

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