2014年に意味性認知症と診断された夫との生活をつぶやいています…


夫が診断を受けた頃から割と最近まで、ずっと後悔していたことがあります。


それは、なぜもっと早く夫の病気に気づいてあげられなかったのか、という事です。


自宅にいる時に仕事の電話がかかってくると、時々言葉に詰まっている気がしたことはあります。

でも、基本的にお仕事の電話なので、内容も聞こえないように、離れた場所にいるようにしていたので、あまり気にかけていませんでした。


家族に対しては、何一つ変わらない様子に見えていたので、夫が明日から会社を休むことになったと言うまで、全く気づけませんでした。


最近になり、参加している家族会で、働いているパートナーの変化に最初に気づくのは、職場の人が多いとお聞きしました。

家庭での会話では気づけない、と。


家族会に講演に来て下さった若年性認知症に力を入れて下さっている医師も、学校教育の場での認知症への学びも大切ですが、企業に対しての認知症への理解や対応を伝えることがとても重要だとおっしゃっていました。

やはり、最初に気づくのは職場の方なのでは、とのご意見でした。


少し後悔の気持ちが和らぎました。

私が気づいてあげることは難しかったんだと、少しだけですが思えました。


意味性認知症という病気を知った今、診断前を振り返ってみれば、いくつか当てはまることがあります。

でもその頃は、こんな病気があることも知らなかったので、仕方がないと今は自分を納得させています。


いつか「意味性認知症です」と伝えれば、すぐに理解してもらえるようになると良いなと思っています。

家族会の方々とも、その為には何ができるのか?というお話もしています。