意味性認知症の夫、40代での発症でしたので、若年性認知症でもあります。


若年性認知症の大変さに、経済的な問題があげられると思います。我が家も夫が経済的な柱でしたので、そうでした。

ちょうど夫が診断を受けた頃と、子供の学費が一番かかる時とが重なって、先が全く見えない時期でした。


その時期をどうにか抜けて、昨年には夫の生命保険料が免除となりました、あとは住宅ローン。

でも色々な方にお聞きすると、死亡以外の理由だと、寝たきりや自分でご飯が食べられないとかの状態でないと認められないと。


身体はとても元気な夫、骨折入院から復活して走っている夫なので、認められないだろうと思い、問い合わせすることもありませんでした。


そんな時に銀行の支店から、夫あてに電話がかかってきました。担当になったので夫に挨拶がしたいとのお話でしたが、本人が若年性認知症で理解できないと思うことを伝え、どのような状態なら住宅ローンの免除になりますか?と質問しました。


そこからローン専門部署を案内され、そこで細かく説明すると申請してみて下さいと、書類が送られてきました。

主治医に診断書を書いてもらい、返送してしばらくすると、担当の方が自宅まで調査にみえました。


担当者さん、事前に前頭側頭葉変性症について、調べて下さっていましたが、その中でも意味性認知症です、と伝えるとえっ?と驚かれて、その場でまた調べていらっしゃいました。

いくつかのタイプがあることまでは、知らなかったとおっしゃっていました。

診断を受けたきっかけから、最近の生活の様子、通院の状況、細かく質問がありメモをとって帰られました。


その後2ヶ月くらい何も連絡もなく経過しました。その間に主治医、訪問リハビリの病院長にも色々確認があったようです。今月に入りローン専門部署から電話連絡があり…完済となります。書類一式を郵送するので、記入と必要書類の返送をお願いします、とのお話しでした。


淡々と事務的なお電話だったので、実感がわきませんでしたが…少しずつ、あー認められたんだ、と思い、ほっとしました。


少し時間がたった今は、肩の荷がおりた感じがすると同時に、夫の状態が認められる状態なのだなぁという複雑な気持ちです。