いつの間にか寝ていたらしく
起きたときにはもう21時になっていた
(あら、起きたの?)
「うん」
(ご飯は食べる?)
「いいや」
ご飯を食べる気にはなれなかった
せっかく作ってくれたお母さんには申し訳ないけど
(じゃあお風呂はいって寝なさい)
「うん」
準備を済ませて
お風呂にゆっくりと浸かる
お風呂から出て
ぼーっとしながら帰りのことを思い出して
また目元が熱くなってきた
明音を好きな人は知っていた
明音が好きな人は知らなかった
いろんな思い出が頭に浮かぶ
『あいり』
『あーいりっ』
『あーいーりー』
私の名前を呼んでくれるその声が好きだった
『愛李の隣は居心地がいいんだー』
隣にいてくれるのが嬉しかった
『愛李のこと1番好きだよ!』
『愛李はねー大好きな人!』
この言葉に素直に返せたらよかった
神様
もし今、私の願いを叶えてくれるなら
明音が大好きって言ってくれたあの時に
戻してくれませんか?