無料法律相談 ~有意義な相談のために~

 

 

千葉県松戸市で司法書士事務所を開業しています。

裁判関係業務をメインとしている、司法書士では珍しい事務所です。

 

今回は、前回の記事で予告した通り、どのようにすれば「無料法律相談」が、相談者の方にとってより深みのある有意義なものにできるのか?について書いてゆきたいと思います。

 

まずは準備です。

ご自身でやっておいた方がよいことを挙げてみます。

法律相談というのは、相談者の方のみが事実を知っていて、それを相手に伝えてゆく作業がメインになってきますので、限られた時間の中でいかに相手に分かりやすく説明するかという点で、コミュニケーションが大切になってきます。

 

 

①   予約の際に相談の概要を説明しておく。

無料法律相談の場合、予約制が多いのですが、予約の段階で受付担当の方に「相続の問題」とか「敷金の返還について」など、ざっくりとした事件の種類・類型をお伝えいただくことをお勧めします。

我々としては、少ない情報でも事前にあるのとないのとでは、相談の実には大きく差がでます。

 

 

②   今回相談を予約するに至った直接のきっかけを説明しておく。

例えば訴状が届いたとか、父親が亡くなった、などを可能な範囲でお話いただけると助かります。

 

ただ、これは笑い話ですが、「予約票に書いてあることと当日伺った話が違う」というのは毎回のことで、受付の方の技量にもよるものなので、あまり微に入らず、ざっくりとお話いただけるとよいと思います。

 

 

③   持参する資料を準備する。

 相談の時点で、事態が差し迫っているのに、重要な証拠・資料が手元にないために、事案の緻密な評価や具体的な方針の決定ができないという事態は避けたいところです。

そのため、法律相談には必ず資料をお持ちいただくことをお勧めします。

どのような資料を持参したらよいか分からないという場合は、とにかく関係ありそうな類や資料を一切合切持ってきていただくことをお勧めします。

 

 

④   本人が法律相談に赴くように日程調整をする。

「私が代理人です」と言って、本人の配偶者の方や友人の方がいらっしゃることがあるのですが、伺う話が全て伝聞になるのと、アドバイスも伝聞の形で本人に伝わるため、事実が微妙に曲がって伝わってしまうこともあり、専門家によっては、「代理人の方の相談は受けません」という方もいらっしゃいます。

私も代理人の方の相談には消極的です。

 

 

⑤   法律相談までに、自分なりに事案を整理しておく

よくある話なのですが、一旦他の弁護士などに依頼したものの、委任を解除して、他の弁護士や司法書士へ依頼するというケースの場合、紛争の発生からかなりの年数が経過して、事態が更に入り組んで複雑になっていることがあります。

また、ご自身で長年に亘り、相手と交渉をしてきた方なども同様です。

 

上記のようなケースの場合、10年以上前の話から始まり、その説明だけでも1時間では足りないことも多く、聞いているこちらも段々訳が分からなくなってきます笑(わかっているようで実はそうなのです)

 

時系列で表などを作り、事実関係を書き込んでいただけると、ご自身でも忘れていた記憶がよみがえってきたり、事実の整理ができるので、事案を整理しておくことはお勧めです。

 

 

いやいや、準備だけでも結構ありますね。

無料相談なのにこんなに準備するの?と思われると思います。

もちろん、行き当たりばったりでもよいと思うのですが、当事者の方というのは、意外に事実関係をうまく説明できないものです。

それは感情が入ってしまうから、そちらにひきずられて、その感情や意見を説明することが本人にとっては先で、重要なことがらになりがちなんですね。

 

法律相談に行った後に、自分でアクションを起こす場合も、専門家に頼む場合も、事実関係の把握・整理というのは一番といってもよいくらい大切なことです。

 

専門家に頼むから全部やってくれるだろうという考えは・・・甘いのです。

専門家に頼んだ場合でも、事実関係の把握や証拠の提出の部分については、容赦なくお尻を叩かれます。

いずれ自分の事件の勝敗にかかわってくる、根幹の部分ですから、準備の段階からしっかりやっておくと、後々大変自分が楽になります。

 

すみませんガーン

準備のお話だけでこんなに書いてしまいました。

次回は、相談日当日の対応について書きたいと思います!