法テラスを知っていますか?

 

 

こんにちは。司法書士の須永みわこです。

千葉県松戸市で司法書士事務所を開業しています。

裁判関係業務をメインとしている、司法書士では珍しい事務所です。

 

今日は、ちょっと閑話休題して、法テラスのことをお話したいと思います。

 

みなさん、法テラスってご存知でしょうか?

名前だけは聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

平成18年4月に「日本司法支援センター(通称:法テラス)」という名称で新たに設立されました。(以前、「法律扶助協会」という財団法人がありましたが、そこから民事法律扶助事業を引き継いでいます)

 

以前の私のボスが、事務所を開業した頃「法律扶助案件ばかりで嫌だー!!」と言っていたのを懐かしく思い出します。

 

法テラスとは、簡単にいうと、国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」です。(総合法律支援法)

 

トラブルに巻き込まれたりしてしまったとき、「どこに相談したらいいのか」「何から手を付けてよいのか」「弁護士に相談するのがよいのか、司法書士なのか、税金問題もあるし・・・誰に相談したら良いのかもわからない」といったときに、とりあえずの道案内をしてくれるのが「法テラス」です。

 

「困ったときの駆け込み寺」的な存在でしょうか。

 

無料法律相談の当番をしていると「法テラスからこちらを教えてもらった」と紹介されてくる方もいらっしゃいます。

 

「法テラス」は、「民事法律扶助業務」という事業を行っています。

これが「法テラス」のメインであり、相談者の方にとっても、法律家にとっても大きな意味のあるものとなっています。

 

経済的に余裕のない方が法的トラブルにあったときに、弁護士や司法書士に事件を依頼したいけど、報酬が支払えなくて相談や依頼ができない・・・。

そんなときに「民事法律扶助制度」を使って、相談を受けたり、依頼をしていただくことができます。

 

どういうシステムになっているかというと、ある一定以下の収入の方について、相談に関しては相談料が無料になっています。

相談相手は、法テラスと契約している弁護士や司法書士です。

相談場所は、お近くの法テラスまたは契約弁護士等の事務所でも可能です。

 

また、訴訟などの委任をする場合、法テラスで予め着手金や報酬の費用が決められていますので、原則その金額に従い、法テラスからまず法律家へ金銭の立替支払いがされます。そして、依頼者の方は毎月決まった額(5000円~1万円程度)を法テラスに振込み、分割して支払ってゆきます。

依頼者の方と法テラスと法律家で三面契約を結び、その契約に基づいて報酬などの支払をしてゆきます。

 

ちなみに、法テラスで決められている着手金や報酬の金額は、通常の相場より低廉に抑えられています。

 

上記のような立替支払を利用できるのは、下記の要件が必要になります。

(1)収入等が一定額以下であること。

 

(2)勝訴の見込みがないとは言えないこと

   和解、調停、示談等により紛争解決の見込みがあるもの、自己破産の免責見込みのあるものは(2)に含みます。

(3)民事法律扶助の趣旨に適すること

   報復的感情を満たすだけや宣伝のためといった場合、または権利濫用的な訴訟の場合などは援助できません。

 

上記3つの要件を満たす場合、法テラスの「立替支払」を利用できるのですが、(2)の要件が悩ましいときがあります。

 

私は、以前法テラスの「審査委員」というのをしていました。

さて、「審査委員」ってなんでしょうか?

 

「立替支払」を利用する場合、法テラスに対してわたしたち法律家が色々な書類を送り、「援助お願いします」と依頼をすることになっています。

「援助申込書」というものや、「法律相談票」、資力の申告書、資力の疎明のための源泉徴収票や給与明細書、家賃を明らかにする賃貸借契約書など、色々まとめて送ります。

それらの書類に基づいて、法テラスで「援助可」か「援助不可」なのか決定をするのですが、その審査をするのが、「審査委員」となっている弁護士や司法書士です。

また、「援助」をするかしないかの審査だけではなく、「報酬金額」が妥当かどうかについての審査もします。

 

「審査委員会」は月に1回開催されるのですが、1回で100件~150件くらいの審査案件があります(松戸の場合)

審査はチーム制になっていて、大体3名で1チーム。

4チームありますから、1カ月で150件×4=600件くらいの事件が申込されているということです。

松戸は法テラスの中でも規模が小さい方なので、規模の大きい千葉や東京はもっと案件が多く入ってきます。

 

この「審査委員」をしていると、非常に勉強になるのですが、

その理由や、法テラスについての続きはまた次回にお話しします!

 

「法テラス」の話でこんなに長くなるとは自分でも予想外ですびっくり

 

「審査委員」のことは、なかなか他では読めないことだと

思いますので、書かせていただきましたニコニコ