報酬は値切れるのか? ~その報酬は適正ですか?~

 

こんにちは。司法書士の須永みわこです。

千葉県松戸市で司法書士事務所を開業しています。

裁判関係業務をメインとしている、司法書士では珍しい事務所です。

 

さて、今日の内容については、私がドキドキしています。

こんなこと書いていいのかな?

報酬について踏み込んだ記事を読んだことがなく、

敢えて書いてみたいと思います。

 

 

報酬は値切れるのでしょうか?

 

値切れたとして、皆さんどうやって切り出しますか?

「いや~、先生高いからまけてよ」とさらっと言えますか?(言えるひとがうらやましい・・・・)

 

今回、私も色々考えたのですが、値切り(交渉)をどう考えるかによって、結論が変わってくるんですよね。

1 単に、自分の価値観で「高い」と感じるから「安くしてほしい」と思うのか

2 相場からかけ離れて「高い」から「安くしてほしい」と思うのか

3 自分にはお金(予算)がないけど、事件をお願いするほかない状況だから「安くしてほしい」と思うのか

4 最終的に事件が終わったときに、我々の働きが報酬に見合っていないと感じたから、「安くしてほしい」と思うのか

5 コミュニケーションの一部なのか

 

まず、依頼者の方が最初にご相談にきて、事件をご依頼いただくことになったら、

お見積をお出しして、事件にかかる大体の金額をご理解いただいたうえで、受任するという流れが一般的です。

そうすると、最初の時点でみなさんが「高い」と感じたら、他の事務所でも見積もりを取ってみる、相場を調べてみるなどしてみて、より安い事務所にご依頼するなどの方法をとることも可能です。

ですから、受任時と終了時の「値切り(値下げ)交渉」というのは、その理由が変わってくると思います。

 

そもそも、値決めってどのようにするのでしょうか。

もちろん、報酬基準はありますが、われわれの業界はそれだけではない部分もあります。

見積書にも「〇〇様ご紹介ご優待」とか「お値引き」といった形で、ディスカウントをすることが多いです。

 

ちなみに私は、開業当初は、友達の紹介や親戚からの事件が多かったので、お値引きばかりしていました。

 

また、私の法律事務所時代のボスは、値決めに関しては本当に適当で、高級寿司屋の「おまかせ」的な感じで報酬を決めていましたし、同郷の方や破産事件の方からは殆どお金を取らずに事件を引き受けていたりして、毎年お米や野菜が沢山届いていました(事件が終わっても毎年変わらず届いているようです)

 

値決めがしやすい業務と、しにくい業務があると思います。

誰がやっても同じ結果になる業務というのは、値決めがしやすいと思います。

値決めがしやすいというのは、相場が一定しており、報酬が固定しているといえますから、

値切りは難しくなる傾向にあると思われます。

 

司法書士でも、登記のような分野に関しては、値決めがしやすい一方、値切りは難しいといえます。

 

訴訟のような業務になると、報酬基準はあっても、かなり幅が広くなりますので、値切り交渉は可能な方に傾くと考えます。

 

例えば、最初は金銭の返還請求の内容証明から始まり、交渉をして決裂、訴訟に至り、差押えをしてと進んだ場合、

1 示談交渉

2 訴訟

3 強制執行

と3段階を経ています。

 

こういった事件の場合、それぞれの事件の足し上げ計算ではなく、3つの手続をまとめた額での報酬を計算することが多いですが、単純に足し上げで報酬を請求された場合は、お値引き交渉は可能ではないかと思います。

 

ただ、これもその事務所の規模や方針によるので、値切りを受け入れられるかどうかは分かりません。

値切りではなくても、分割払いを採用している事務所は多いです。

 

私は、請求書をお出しするときは、詳細にご説明をして一旦持ち帰っていただき、ご意見をいただくようにしています。

そのときに「これはちょっと高いんじゃないか」というご意見をいただくこともあります。

逆に「安すぎるから、もっと取って下さい」と言っていただくこともあります。

 

事件というものは、依頼者の方と一緒に作り上げるものですから、報酬についても一緒に考えていただくのが筋と考えています。

正当な報酬の額、というのは共に事件に向き合ってきたお互いが一番わかっているものです。

 

また、お見積の段階では分からなかったことも、報酬を支払う段階で見えてくることもあります。

皆さんが依頼者の立場になったとき、報酬に対しての意見はきちんと伝えていただくことをおすすめします。

 

ご依頼をする段階で、お見積の金額についてもしっかり把握をすることをおすすめします。

不明な点はどんどん聞いてみた方がよいと思います。

金額の点を聞きにくい、または聞いてもしっかり対応してくれない先生や事務所は、依頼してもその後の関係がうまく築けないと思いますから、ご依頼時のひとつの検討材料として、あえて踏み込んで聞いてみるのもよいかと思います。

 

長くなってしまいました。

報酬についての一連の記事は今日で終わりです。    

 

次回は、われわれ法律家から見た「無料法律相談」について書きたいと思います!