「相棒13」 第14話「アザミ」


2/4(水) 21:00~21:54


☆ 相棒の甲斐享(成宮寛貴)さんが今season限りとなったそうです。



【スタッフ】


脚本: 太田愛


監督:橋本一・・・#11~#14異例の四連発 !

助監督: 安養寺工


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【撮影協力】

軽井沢タリアセン(長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉塩沢)、文京楽器(文京区本郷2-35-10)、蕨(わらび)市役所、代官山・鳳鳴館(目黒区青葉台2-2-5)、京橋テラス(中央区京橋3-9-6)、川崎マリエン、水戸観光協会、いばらきFC、他。




【キャスト/ レギュラー】


相棒season13 キャスト/レギュラー をご覧下さい。



【キャスト/ ゲスト】


鈴木綜馬: 新宮蔵人・・・老舗の新宮ヴァイオリン工房(以下、新宮工房と言う)の社長。就任前は先々代に勘当され台湾の大手スーパーに勤務していた。

栗田よう子: 新宮孝子・・・社長夫人で実質経営者、被害者。


笹本玲奈(二役): 姉・新宮奏、妹・新宮響・・・蔵人の兄・行人夫妻の双子の娘たち(性格は対照的)。
[少女時代 松本来夢(子役・二役)]

 


鈴木一功: 板倉達夫・・・ヴァイオリン・マイスター。

森岡豊: 横手護(まもる)・・・元・新宮工房の見習い⇒ヴァイオリン・マイスター。
あべかつのり・・・新宮工房の生徒。

斎藤レイ: 田代野絵・・・新宮家の家政婦。
水沢芽瑠・・・新宮蔵人の愛人。

マンフレッド・ヴォーダルツ: クラウス・ローゼ・・・世界に名高いヴァイオリニスト。

高品剛: 曲・・・所轄・奥多摩署刑事






【あらすじ】


 


大手楽器店「明星楽器」との提携話が持ち上がっている老舗の「新宮工房」の社長夫人・新宮孝子が、都心から遠く離れた自身の奥多摩町中沢に在る別荘で、ロープで絞殺され発見された。

第一発見者は、夫で社長の蔵人と姪(めい)の響。

響は、両親が15年前に海外で事故死して以来、新宮夫妻と同居していた。

いつものように経理の仕事で別荘に籠る習慣の被害者は、
殺害される直前、蔵人に電話を掛けていたが、蔵人は一人で、肝心の携帯電話を忘れて湘南方面にドライブしていたため、夫人が求めた最後の助けを聞くこともなく・・・。

そして、アリバイも証明できない状況に陥った。

しかも、蔵人には愛人もいて、夫婦仲は冷え切っていたらしいのだ。

一方の響には、別荘まで車で送ってはいたが、
工房内でマイスター・板倉達夫の仕事を見学していたというアリバイがあった。

ストラディバリと競うグァルネリデルジェス
 


*


捜査に乗り出した特命係の右京は、蔵人の不自然な供述よりも寧(むし)ろ、殺された孝子の行動が気になった。

死の危機に瀕(ひん)した彼女が何故、警察ではなく夫に電話したのか疑問が残る。

2人が愛情ではない別の何かで結び付いていたのではないか? と推理する。


*





新宮工房を訪ねた右京と享は、前年に発表された工房と大手楽器店「明星楽器」との提携話を、マイスターの板倉たちが快く思っていないことを知る。

営利目的を優先する蔵人が、以前にこの工房で働いていた横手護からの儲(もう)け話に飛び付くばかりで、これまで守り続けて来たヴァイオリンの音色 [音の質(深さ・艶・高さなど)] には無頓着だと言う。

板倉は、正当な後継者である響に期待を寄せていたが、気の弱い響は、叔父夫婦にお手伝いさん同然に扱われていたのが実状だった。

 


*


実は、右京と響は、15年前の夏、クラウス・ローゼの来日公演後に開かれた新宮家の奥多摩別荘におけるパーティーで出会っていた。右京はドイツ大使館の友人からの誘いだった。

当時の面影を残す響との再会。

右京の脳裏に今、あの出来事が蘇(よみが)える--------

別荘でローゼによる行人夫妻の死を追悼する演奏。孝子が絶賛する。

姉の奏が飛び出して来て、「リサイタルで演奏した物とは別の楽器です。音色が違います」と毅然として訴え、

ローゼがそれに応えて、「貴女の言う通りです。実は助手が誤ってスペアのヴァイオリンを持って来てしまったのです。・・・ 新宮工房にはこんなに立派な後継者がいるので安心です」と。

赤っ恥を掻かされた叔父夫婦。



工房の後継者と目されていた双子の美少女たちに降り掛かった悪夢。

痛ましい両親・行人夫妻のドイツにおける交通事故死。

奥多摩で之パーティーの半月後、奏がスズメバチに刺された事故死。手には薊(アザミ)が握られていた。

響の方は、小児喘息の検診で家政婦の田代野絵と主治医の病院へ行っていた。

「私じゃなくて、奏の方が生きていれば良かったんですけど。私がいても(工房にとって)余り意味がないですから」と卑下する響。


 


*


<ネタバレご注意>


右京は、今回の絞殺事件と、15年前に起きた出来事が、密接に関わっている可能性を感じていた。

響 「杉下さんは奏の死が事故ではないと・・・」。

所轄署の曲刑事に当時の様子を聴取
物置軒下に大きなスズメバチの巣
横手が2F子供部屋の窓が開いていたのを目撃


横手は孝子殺害の晩には貸別荘にいたアリバイ、しかも一週間前に不注意で階段を踏み外して? 左手首を骨折しているためロープで絞殺は無理か


右京はパーティー当時、響が奏に楽器が違うと耳打ちしたのを目撃していた
家政婦・野絵のよれば、行人・孝子は奏・響を軟禁状態にしていた
響 「薊のような人たちよ、他人を傷付ける・・・ そう奏が言ってたわ」
奏の身の危険を察知した響が病院を駆け出す。
アルバムに蔵人手製のスズメバチ捕獲器、台湾で焼酎漬け用(胡蜂酒)として捕獲することを学んだ





蔵人の車トランクから孝子殺害に繋がる物証が出たため逮捕
工房は響が継承し提携話も解消


容疑が晴れ蔵人は釈放されたが、夫婦で奏を毒殺していた
しかし、響の提案で奏と入れ換わった、つまり奏が生き残った
響は仕返しされるのを予期していたのだろう


スズメバチを生け捕りにし仮死状態で保管
ハチが攻撃しやすいように、黒服を好む奏・響に、母親の形見だと偽って甘い香りの香水を渡しておいた
ティーカップ内に蘇生させたハチを隠し置いた
響は軟禁された部屋で、ハチに滅多刺しされ苦しみながら死んだ
残忍にも悲鳴が消えるまで夫婦は放置していた
横手の目撃(窓は事件後に開けられた)とその後の結託(窓は事件前に開けられたと偽証)


奏は横手の左手を一撃、更にアルバムの写真をネタに脅す
迫られた孝子は口裏合わせのため行人に電話
ルータは外しておき(繋がらないようにしておき)、電話を掛けようとしたディスプレイ記録と指紋だけは残る
横手が強盗目的を偽装、奏が盗んだ蔵人の携帯に電話を入れて偽装










【参考】 薊(アザミ)について

キク科アザミ属。
受粉は昆虫による虫媒花。

世界に250種以上があり北半球に広く分布する。変異種が多く日本では100種以上。


日本では----

ノアザミ(学名C. japonicum DC)・・・春のアザミは大体これ、本州~九州に分布。
ナンブアザミ[学名C. nipponicum (Maxim) Makino]・・・本州中北部で一般的で四国まで分布。
トネアザミ・・・ナンブアザミの変種で関東地方に多い。
オニアザミ(学名C. borealinipponense Kitam)・・・本州中部~東北の日本海側。


西洋では----

ギリシャ神話・・・ヘルメスとニンフの子、羊飼いのダプニスは美少年だったが傲慢で人を愛せなかった。女神アフロディーテの計らいでエケナイスと一旦は愛し合ったが結局は捨ててしまう。アフロディーテがこれに怒ってダプニスを盲目にしたため、ダプニスは嘆き悲しんで投身自殺した。そんな不幸を悲しむ印としてアザミの花が生まれた。

聖書・・・聖母マリアが処刑されたキリストの十字架の釘を抜いて埋めた所からアザミが生えて来たという伝説があり、「聖なるアザミ」とも呼ばれる。

スコットランド・・・13世紀にノルウェー軍が侵攻した際、アザミのトゲが国土を守ったという伝説が生まれた。それ以来、スコットランドの標章と国花になった。


花言葉-----

「報復・復讐」「触れないで」
「独立」「権威」「厳格」
など。