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「相棒13」第13話「人生最良の日」(Best Day of My Life)
1/28(水) 21:00~21:54
☆ 床嶋さんの演技に救われた感あり。
【スタッフ】
脚本:山本むつみ(シナリオセンター)
・・・前回の「相棒12」#15「見知らぬ共犯者」は物足りなかったので、今回に期待したのだが・・・。
監督:橋本一・・・#11~#14異例の四連発 !
助監督: 安養寺工
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衣装協力: 高倉組&バースジャパン、他。
撮影協力:
牛久FC、牛久市・阿見町、川崎マリエン、
Chaleur(シャルール、渋谷区神宮前5-46-15 フィルパーク表参道3F)、Vivica Style(文京区本郷1-19-6)、VANILLA、LAS CHICAS(渋谷区神宮前5-47-6)、食楽厨房・魚菜(港区赤坂2-15-4)、他。
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【キャスト/ レギュラー】
相棒season13 キャスト/レギュラー をご覧下さい。
【キャスト/ ゲスト】
床嶋佳子: 山田淑子(としこ)・・・エコバックの中年女性
[石戸香穂: 高校生期の淑子]
[月岡果穂: 高校生期の里美]
湯江健幸※
: 四宮(しのみや)裕二・・・伝説のシンガー
土平ドンペイ: 朝井・・・銀龍会構成員
平塚真介: 安田・・・銀龍会構成員
平塚千瑛: 曽根真由美・・・死亡したOL、麻薬売人
川島美津子・・・Vivica店員
さいとう芽美: 真知子
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【あらすじ】
茨城県郊外に在る小さなガソリンスタンド店「山田石油店」で、経営者の山田勇の遺体が見つかり、現場から現金が持ち出される事件が発生した。
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その頃、都内における危険ドラッグ摘発でヒマカ課長に捜査協力していた、特命の右京と享は、疑いのある雑貨店の一つ、「モン・ビケ」を向かい側のカフェ「LAS CHICAS」から見張っていた。
すると、怪しい男が現れたため享の方が偵察に向かう。
それと入れ替わるように、一見、人の良さそうな、けれど挙動不審な中年女性・山田淑子がカフェに入って来る。
だが、馴(な)れない今風のその店で注文に戸惑っている様子を見兼ねた右京は、思い余ってついつい手助けしてしまう。
アシストした右京の目に、彼女のキチンとした身形(みなり)には不釣り合いな、緑色のエコバックの中身が飛び込んで来た。
派手なジャンパーに着古したセーター、その下には大量に詰め込まれた万札の札束が覗(のぞ)く。
淑子は、戻って来た享と右京が交わす警察用語"マルビー"に敏感に反応。去って行く。
右京らは、大金を隠し持った挙動不審な淑子を尾行する。
芝公園まで追って来た右京は、カフェで忘れたものと言って自分のレシートを渡し、指紋を確保する。
淑子は、ナンパ? キャッチセールス? 田舎者だからと馬鹿にしないでと、再び去って行くが警察だと確信したようだ。
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同じ頃、途或るシティーホテルで若い女性・真由美の変死体が発見される。
死因は覚醒剤(メタンフェタミン)の過剰摂取による急性心不全だった。
被害者のバッグ底板から大量の覚醒剤が見つかったことで、女は麻薬の売人と推定されたため殺人の可能性も視野に入れる。
身元を特定する物は無かったが、一緒にチェックインし姿を眩(くら)ませた男の行方を、殺人or遺棄致死の疑いで伊丹・芹沢ら捜査一課は追う。
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しかし、その男・四宮裕二は、既に暴力団組織・銀龍会の朝井らの手に堕(お)ちて拉致されており、警察に押収されてしまった大量の覚醒剤(末端価格で3,000万円以上)の穴埋めをしろ! と脅迫されていた。
臓器の手もあると脅され、四宮は自身のLIVE収入を当てると言うが、朝井らがピンと来ないほど売れていない。
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一方、右京と享は、まんまと淑子に六本木で尾行を巻かれていた。
仕方なく本庁に戻った右京は、茨城県牛久市で起きたガソリンスタンド店主の死亡ニュースをテレビで観る。
金庫内の現金が紛失していたため事件性が疑われ、近所の女性が取材に応えていた。
その女性の手には、何とカフェにいた淑子の持っていたものと同じエコバックがあった!!
映像を観た右京の頭脳が、目まぐるしく推理の回転を始める。
淑子の爪の裏の色素沈着はオイルの所為、似つかわしくないジャンパーはGS作業着、煙草の火を神経質に踏み消す行為、マルビーが暴力団を指すと気付いていた、
そして何よりも札束。。。変死した山田勇の失踪中の妻・淑子と見るのが自然。
享は、チラリと見えた今夜のチケットの印字「Live2015」「SHINOMIYA 四宮」「My Life」のキーワードから、
右京は、採取したレシートの指紋から、探し当てることになるが、二人は知らないのに、オタク族の米沢だけは・・・。
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その頃、淑子は何と! 港区内をぶらついていて偶然、赤坂の「小料理 花の里」の暖簾(のれん)を見つける。
牛久の母校・高校の傍に在った鯛焼屋と同じ店名であるため、入ってビールを味わいながら
月本幸子と会話を楽しむ。
そうしてチケット「四宮裕二Live2015 Best Day of My Life~人生最良の日~ 平成27年1月28日(水) 開演19:00 「ライブハウス雑居房」(江東区青海橋1-7-1)」を差し出して誘う。
高校時代に流行った曲、今夜20年振りにLIVEがあると。
幸子は困ってしまうのだが置いて行く・・・。
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四宮はZAKKYOBOに到着していて、四方八方に電話しLIVEへと誘うが、「二度と掛けて来んな、カス!」・・・。
そこへ遂に淑子がやって来た。「ホンモノだあ」、エコバックからスーパーのチラシを出して裏にサインをおねだり、その拍子に札束が四宮の目に飛び込んで来る・・・。
「(CD発売の) カネ、いや力を貸して下さい」。
そこへ、銀龍会がやって来て、シャブの穴埋めに臓器(腎臓)売り飛ばしを迫る。
淑子が機転を利かせ時間稼ぎに、「この人(シャブを)隠してますよ、何とかという店に預けたって、確か、モンだかビッグだか」「東青山のモンビケ屋か」
更にそこへ右京と享も、更に更に捜一も到着。
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<ネタバレご注意>
「いけねぇ、サツが来てます!」「ブツの在り処も分かったことやし、始末するか。・・・ 熱狂的なファンが無理心中」と、調理場からナイフ。
淑子の筋書きで人質となった四宮と二人は外へ出て、
そのスキに札束の一部と引き換えに車のキーを渡した、朝井らも夫々、逃亡を図る。
右京は二人が演技していると看抜く。淑子が真新しいパンプスを履き慣れた作業靴に履き替えている。
右京の説得に四宮が折れる。
急行し、"ズルハゲ メガネ猿"を浴びせられ怒った、ヒマカ課長の満身創痍(まんしんそうい)の拳と頭突きに、朝井らがノックダウンする。
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幸子がライブ開場を待っていた。
淑子の告白-----
夫・勇は、口喧(やかま)しく女にだらしなく、
自分は、自由な日などなく年中無休で働き通し、子供ができないとイヤ味、姑を介護するが食べ物の不平を言われ、
20年振りのLIVEに行きたいと結婚して初めて頼んだが罵倒され、
その後、夫が倒れて息絶えていたのを知って、今しかないと金庫の札束をエコバックに入れてLIVEの東京へ。
"最良の日(Best Day of My Lofe)"がなんもなかったと悔やみながら死んで行く人生なんて、堪らない。
幸子「もしかして、『花の里』の友だち亡くなったんですか?」
淑子「半月前に癌でアッという間だった。・・・ 最後の見舞いで『最良の日って無かった』って」
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※ 四宮裕二に扮した
湯江健幸(ゆえ・たけゆき)さんのプロフィール
1967年10月18日東京都出身。
1982年から「いいとも青年隊」オーディションを受けたが何度か落選。しかし、そこから道が開ける。
1985年、テレビドラマ『ハーフポテトな俺たち』で俳優デビュー。
1986年、シングル「HURRY UP」で歌手デビュー。森永製菓パリパリバーのCMソングとなり出演もする。オリコン最高位16位(6万8千枚)。新人賞に多数ノミネート。
当時のキャッチフレーズは "和製ジェームズ・ディーン"。
涙のLove Somebody(1986年)、想い出のアニーローリー(86年)、
1986年度第5回メガロポリス歌謡祭優秀新人エメラルド賞を受賞。
トラブル(87年)、アルバム「アフタ-・ザ・ガレ-ジアレイ」(87年)、涙のラブ・サンバディ(87年)、Thanks to EDDIE(87年)。
それ以降は、俳優活動がメインとなり現在に至る。
NHK大河ドラマ「炎立つ」(93~94年)、サスペンスドラマのゲスト多数。
近年では-----
相棒7#4(2008年)、DVD「湾岸最速バトル~スカイライン伝説」(10年)、謎解きはディナーのあとで#4(11年)、
デビュー25周年記念ライブ「25 Anniversary “Carefree Night”」(渋谷RUIDO K2、12年)、
遺留捜査2#2(12年)、京都地検の女8#6(12年)、警視庁捜査一課9係#6(13年)、科捜研の女#4(13年)、ST赤と白の捜査ファイル#1(14年)、「吉原裏同心」#10(14年)、相棒13#13(15年)。
服飾デザイナーとしても活動し、ブティック「Simeon & Thea」を経営(中野区新井1-30-8)。
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