今年も、あっという間にひと月が過ぎた。

新年早々から、非常に大きなことが起き続けている。


まだ石川県をはじめとする、能登半島の被災地の復興への第一歩すら、本格的には始まっていない。



そんな中、自民党の高市早苗氏が自身のYouTubeで、岸田首相が震災発生後14日もしてはじめて被災地入りしたことについての見解を述べている。

(7分29秒の動画↓)




(高市氏)
現地では仮に総理が入って来られるということになったら、恐らく自らも被災者でいらっしゃる警察官たちが警護計画を立てて警護に当たらなくてはならない。
特に一昨年に安倍晋三元総理の銃撃事件があってから、非常に閣僚の警護も、ちょっとやりすぎかと思うくらい厳しくなっている。
警察官の負担もそうだが、現地にいらっしゃる方々の負担も発生します。



まず、現地の警察しか使わないといけないという考え自体がおかしい。
こういった場合、どうしても警護の警察が必要ならば、被災していない東京から警察を連れて行けば良いのではなかろうか?

それも直ぐに揃わないのなら、こういった有事に指揮を執る者として、総理はまず、ほとんど警護の要らない空からの視察だけでもすべきではなかろうか?



(高市氏)
もうひとつ、総理が被災地に入られることになると、報道各社も同行されますので、避難所の訪問や緊急対応に当たっておられる方が、手を止めて総理から激励を受けられるというような、いわゆる「見せ場」というものを作らないといけない可能性もある。
実際過去に、災害が発生した後、非常に早い段階で被災地に入られた総理がいらっしゃいました。
その時に人命救助ということで瓦礫を掘っておられた県外から駆けつけた警察官たちが、一生懸命作業していたら、急に総理が来られるということで、長距離移動して総理が来られる周辺で作業することがあったようです。
そこは(移動先)人家が倒壊してすぐに掘らなくてはならないという状況の場所ではなかったが、そこが絵になるという判断だったのでしょうね。

遠くから駆けつけた警察官の方は怒っておられました。
それは実際にお話を伺いました。

初動フェーズが終わって少し間を置いて、現地の負担にならないように、また人命救助の手が止まらないようなタイミングを選ぶというのは絶対に大事だと私は確信しています。



総理の被災地入りを、高市氏は何の為と認識しているのであろうか?
この高市氏の発言は、「総理の被災地入り」は、完全な【報道用のパフォーマンスのため】として捉えていることを意味しているようにしか受け取れないのだが、どうであろうか??

総理の被災地入りは、そんな為にするのではない!!!
災害時、その指揮を執る者として現地の様子を実際の目で確かめ、具体的な指示を出す為の情報を実際に自身の目や耳で受け取るために被災地入りするのではなかろうか?
こういった有事には、机上論だけの方策では絶対に間違いを犯してしまうのである!


高市氏の指摘したような、とんでもない迷惑行為をとった総理も確かに過去に居た。

しかし、その「迷惑行為をしながらの被災地入りの仕方」を踏襲する必要は全くないのである!


「人の振り見て我が振り直せ」と言う言葉もある。
私なら、そういった過去の総理を反面教師として、絶対にそんな迷惑行為となる被災地入りの仕方はしない。
報道するための被災地入りではないので、報道すら完全にシャットアウトして即日に被災地入りをする。

私が今言った考えに至るのが普通なのではないだろうか??



高市氏の発言は、明らかに間違っていると私は思う!!





また、1/16、高市氏は「どちらも自分の所管外」としながらも、岸田総理に

  • 復興庁設置法の改正(復興庁の存続延期)
  • 万博の延期や縮小

の2点を聞いたとのこと。

(7分38秒の動画↓)

 


復興庁は、東日本大震災からの復興のために作られたものであり、現在では岩手県、宮城県、福島県のみにまで地域が縮小されている。
復興庁設置法により、復興庁は令和13年3月31日までしか存続出来ない。
また、復興庁設置法には「復興庁は内閣の組織」とされているため、総理の判断でしか、設置法の改正等も出来ない。


しかし、復興庁設置法の改正も、万博の延長や縮小も、総理の判断に従うとのことである。


高市氏は、進言したことは良いが、、、違うと思っていることであっても、最後は組織の方針に従うという、やはり「サラリーマン議員」の域を出ないと改めて思う。

これまでも、LGBT法案の時も、氏はずっと「サラリーマン議員」だったから、私は何の期待もしてはいかったけど。。。



そして、、この高市氏の「万博の延期や縮小」の発言に対して、維新の馬場氏が、これまたおかしな発言をしている。



「議員を辞職」しろなども言っている。
ま、、どうせもいいけど。。。


また、最後の台詞はバカまる出しである。
「万博に来ていただいた皆さんが北陸方面にもお出かけいただいて」
と言うことは、、、大阪の万博への来場者が、そのままの足で北陸方面へ向かい現地の観光支援をする、というのであろうか??

バカ言うのではない!!
そんな人は居ない!!




大阪万博を中止にしないと、能登半島地震で今一番不足が懸念されているのは人手である。
建築に明るい人によると、被災地への資材は何とか集められる可能性が高いが、万博を止めない限り、人手は確実に足りなくなるとのこと

これだけの災害が日本で起きているのである。
万博など、中止以外ない!!
延期や縮小などの選択肢すらない!


そういった意味でも、高市氏の発言もまだまだ甘いと思う。



しかも、岸田は被災地のことなど、一切考えていないことは明白。
ま、真っ先に被災地入りすらしようとしなかったのだから、岸田氏の口からは机上論以外の方策が出ることは期待するだけ無駄である。

兎に角、日本国民に対しては、たとえそれが被災者であっても、ケチである!
被災者への支援も、「高齢者・障害者のいる世帯」に限定した交付金などとしているのである。





他方、海外へは、その財源すら言及せずに莫大なお金を即バラ捲く。

こんな首相に高市早苗氏が進言したところで、無駄なことではあろうけど。。。

また、、自民党の支持率が落ちてきた時のガス抜きで演技をしたのかな???


以前も、岸田首相が就任時に「中国の話はするな、と言われた」とか口止めされていた発言を高市氏はカミングアウトしていたけど、もしこれが演技でなかったら、高市氏は何らかの処罰を受けている筈。
しかし、それもなかった。

この時は、明らかに、打ち合わせをしてのガス抜きの演技だと思う。




今回も、もしかししたら落ちている自民党支持率を上げるために演技かもしれない。。



そう思った。



では。