ラグジュアリースポーツウォッチ大全 時計Begin MEN'S EX特別編集 BIGMANスペシャル

という本を買ってみました。

 

今さらラグスポ?と、テーマ的に遅きに失しているような気もしますが、

クルマで言うところのSUVみたいなもので、流行を通り越して最早定番というか

完全にひとつのジャンルとして確立した感もあります。

 

そんなに目新しい情報は無いかもしれませんが、

ひたすらブレス一体型のステンレスウォッチを見比べることで、

それぞれのモデルの個性や、ラグスポ自体の大まかな流れを読むことができます。

目新しい情報はそこまで無いかもしれませんが、暇つぶしには十分なります。

 

 

 

記事の中で最も目を引いたのは、ロイヤルオークの出自の話です。

 

1970年代のロイヤルオークが発売された当時の海外の広告が掲載されており、

そこには「金素材よりも高い時計」といううたい文句で宣伝されていました。

 

今まで見たこともない独創性に富むデザインを、複雑に磨き分けています。

当時の切削技術やケースの開発費用や特許取得、そういったコストを考えると

金素材の時計より高くなるのもなんとなく分かります。

 

つまり発売当時から、オーデマピゲ社として、肝いりの製品だったということがわかります。

これを知ることができただけでも、この本を買って良かったと思います。

とはいえ、今は切削研磨機械の性能も当時より格段に上がっていますから、

技術革新によって価格が抑えられてもおかしくないんですけどね・・・。

三針のSSで400万円を超えていますから、、不思議なことですね。。むしろ逆に上がる一方ですね。

原価どのくらいなんだろう。考えると恐ろしくなります。

 

 

そういった点を踏まえると、モーリスラクロアのようなエントリー価格のブランドが

工業的技術の進歩によって質の高いラグスポ時計を出せるようになってきたということも納得できます。

ROの研磨を100としたら、ラクロアの研磨は85点以上は余裕で出ていると思います。

残りを15点を目指して400万円近く追い銭するのか、30万円でたのしむのか、

考えは人それぞれだと思います。

 

比較用に・・・

時計に関心がない人からすれば、10倍以上の価格差があるなんて信じられないと思います。

ムーブメントが違うといえばそれに尽きると思いますが、パワーリザーブや防水性なども考えると

モーリスラクロアは頑張っているなあ・・・と、この本を読んで改めて関心してしまいました。