「今年買ってよかったものベスト3 2023年版」

をつくろうと思っていたらもう2023年が終わってしまっていました。

令和元年が始まったのがつい最近のような気がしますが、

気付けばもう令和6年なんですね。この体感の速さは老化現象でしょうか。

 

去年のベストバイとして靴か時計か、、迷います。

とりあえず靴部門1位ということで

YOHEI FUKUDAのビスポークシューズです。

既成靴の経験はもうさんざん積んだつもりですが、ビスポークデビューは今年が初です。

どこにオーダーするか非常に悩んだのですが、そこそこ高いお金を払って何度か失敗するより

大枚をはたいて一発勝負した方が近道だろう、ということで超有名処の福田さんに頼みました。

 

それと、海外顧客を多数持つ福田さんがコロナ禍で海外からの注文が一時的に止まり

納期が短縮されている、という話も聞きつけたというのも理由のひとつです。

 

非常に高かったので注文してからも「本当に良かったのだろうか」という不安も

多少ありましたが、完成した靴を見て、そして履いてみてその不安は一瞬で吹き飛びました。

私のいびつな形の足でもここまで綺麗に福田さんのスタイルでつくってくれるなんて、

やはり世界的に評価されている方は別格なんだなと感激しました(他の職人さんのことを知りませんが)

 

 

古い話になりますが、みなさんはドラゴンクエストⅢをご存知でしょうか。

ラスボスであるバラモスを倒しギアガの大穴へ飛び込むと、裏の世界へとつながります。

そしてその裏の世界は、ドラクエ1、2の世界が広がっており、真のラスボスであるゾーマが待ち構えています。

 

今となってはRPGお決まりの構成ですが、当時としては革新的な展開であり

リアルタイムで1,2をプレイしていた方々は度肝を抜かし、感動の涙を流したそうです。

 

 

既成靴がドラクエ3の表の世界だとしたら、ビスポークは裏の世界だと思います。

表の世界には多くの人が存在していますが、裏の世界は狭く足を踏み入れる人はわずか。

既成靴の世界で満足できればそれに越したことはなく、

しかしながら裏の世界で得られる感動は、別格に大きなものがあると感じます。

 

 

今時点での私の「革靴」というものに対しての感想としては、、

足の形さえ良ければハンドソーンで丁寧につくっている既製メーカーの靴を選ぶのが最善の選択。

足の形が良くない、いつも既成靴のフィッティングに不満がある、という方はビスポークへ。

こんな感じです。

 

既製メーカーで真に足に合うラストさえ見つけられれば、それに越したことはないような気がします。

億万長者の方はそんなの探す手間などかけずに、ビスポークへ直行すべきだと思います。

どちらも楽しみに満ちた世界だと思います。革靴の世界は深く、そして美しい。