「西脇工業高校陸上部顧問が体罰」
高校駅伝のスタート前に、ニュースで流れた時には、
大きな衝撃が走りました。
「遠征先で陸上部員を殴った」
「その後、その部員が退部した」
「話を聞いた親が教育委員会に訴えた」
その陸上部員は、なぜ殴られたのか?
そこまで踏み込んで取り上げた局はありません。
確かに、教育の現場を見てみると、
むやみやたらに大声を出して生徒を威嚇したり
力でねじ伏せようとしたり
自分の威厳を保とうとする教師がいるのは事実です。
意外にも、体育教師以外の教師がそう振る舞うことが
多いのは、あまり知られていない事実です。
また、言葉の暴力(パワハラ)を生徒に浴びせる
教師も少なくありません。
ある現場では、女性ベテラン教師が
「お前ら、こんな問題も出来ないなんて人間のクズだ」
「だから、お前たちは、バカなんだ」
「そんなことだから、この学校しかこれないんだ」
そんな言葉を平気で言っているのを見たことがあります。
ある時、野球部で必死にレギュラー争いをしている生徒に
「この問題が解けないなら、お前はレギュラーになれない」
「もう一生負け組だ」などという言葉を毎日浴びせ続け、
精神的に追い詰めていたら、ある時に、その生徒が
精神的に崩壊状態になり、完全に我を忘れてしまい
ついにその女性教師を殴ってしまったのです。
その生徒は、成績も良く、真面目過ぎるくらい真面目で
必死にレギュラーの座を取るために頑張っていたのに
余りにも酷い「言葉の暴力」でした。
この時、女性教師を殴った事実は否定できずに
学校中の問題になりました。
その女性教師は、「あんな奴は退学だ」と声を荒げていました。
しかし、クラスメイト達が、それまでの経緯とその時の状況を
報告書にしてまとめ、再現する映像まで作成して
その生徒を救うために必死になって学校に訴えかけました。
簡単なことではありませんでした。
暴力は暴力であり、殴られた女性教師は怪我もしています。
医師の診断書もあるのは、目に見える事実となりました。
しかし、言葉の暴力については、それを証明するのは
簡単なことではありませんでした。
しかし、クラスメイト達は、一生懸命に訴え続けました。
処分を決めるのに長い時間を要しました。
結果、停学処分にはなりましたが、退学は免れました。
その後、その生徒は、野球部へ復帰し、レギュラーを獲得。
全国規模の大会でも活躍しました。
殴った方と殴られた方、それぞれの立場からみた言い分、
そこで何が行われていたのか、
なぜ、それが起こってしまったのか、
それを見ていた生徒たちは、どう思っているのか、
そういう事実を世に出すことは大事なことだと思います。
話を戻します。
体罰は絶対に認めてはいけません。
これは、確かなことです。
ただ、そこに至る経緯を知ることは大事だと思います。
もしも、体罰されたと訴えた生徒が、
実は、チーム内で他の生徒に迷惑行為をしていたとか、
再三、口頭で注意しても同じことを繰り返していたとか。
他の生徒に暴力を振っているので、
「殴られた生徒の身になってみろ」
「これくらい痛いんだぞ」
心を鬼にして、やむを得ず、そういう行為に及んでいたとしたら
世の中の反応は、「体罰問題」として扱うでしょうか。
言い訳と、事実を明らかにするのとは別ではないでしょうか。
双方の言い分をしっかり聞いた上での裁定を願うばかりです。
体罰と指導力の違い
体罰問題に思うこと