先日、アメリカのスタンフォード大学で行われた
ペイトン・ジョーダン カージナル招待男子10000m。
大迫選手(早稲田大学)と佐藤選手(日清食品G)が
世界選手権の標準記録Aを破って2位と3位に入りました。
約1週間前に行われたマウントサックリレーでも
男子5000mに出場した姿を見ていましたが、
その時よりも走りが安定していて、
二人の強さが本物であることが一目瞭然で分かりました。
特に、大迫選手は、ラスト1000mを切ってから逃げる展開、
更にラストの直線でも大きく競り負けないレースをし
日本学生記録を更新したのは、実に見事でした。
大迫選手は、現在、アメリカのオレゴンTCで
ナイキ・オレゴン・プロジェクトのメンバーとして
トレーニングをしています。
ナイキ・オレゴン・プロジェクトのメンバーとなるには
幾つかの規定というか条件があります。
まずは、ナイキと契約すること。
それまで履いていたミズノからナイキへと
シューズ&ウェアを変えました。
また、継続して指導を受けられる期間も限られていて
一定期間指導を受けたら、帰国するないし
他の場所でトレーニングするなど一旦間を空けて、
また決められた期間指導を受けるということもあるそうです。
練習環境が変わり、練習方法も変わり、シューズも変わるので
走る感覚や仕上げ方への不安要素も噂されていましたが
大迫選手は見事にそれらを克服し結果を出したと言えます。
この日のレースを見ていたある実業団チームの監督さんは
『「走り方が綺麗な選手は急激なペースの変化に
対応出来ないので駆け引きに弱い」と言われているが
今日の大迫選手は、駆け引きに対応出来ていたばかりか
自らが主導権を握っていた』と高く評価していました。
大きなストライドにもかかわらず失速しないのは
それまでの大迫選手の走りとは全く違っていました。
新しい取り組みをする時に、多くの方は
すぐに結果が出ないと「これは失敗だった」と
決めつけて、また違う方法を見つけようとしますが、
新しい取り組みをした時に必要なのは、
実は、そのやり方を信じて結果が出るまで
やり続けることが大事です。
一般のランナーさんでも、良く見掛けるのは
あちこちのランニングクラブを転々として
「あそこは、ここがダメ」
「こっちは、ここがダメ」と
結果が出ない事を、自分以外のところに
持っていこうとする方がいますが、
それでは、本当の意味で自分に合った方法を
見つけることは出来ません。
一旦、こうしようと決めてチャレンジしたなら
それをやり抜くことが無いよりも大事です。
それまでの自分を変える為の決断は
簡単にブレては、結果には結び付きません。
そういう意味では、大迫選手だけでなく
何人かの選手が、現在世界へ向けてチャレンジしている中
思うような結果が出ていなくても、迷う必要はありません。
今の方法を信じて信じて信じ抜くことが
将来的に大きな飛躍へと結びつくのだと思います。
(つづく)