マラソンを科学する~冷気と呼吸の関係~ | より速く、より強く、そして・・・より美しく!

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~すべては、ここから始まります~

年始キャンプの1日目、代々木公園での練習では、
練習開始時の気温が7℃程度。

練習終了時(17時)の気温4~5℃。
どんどん冷えていきました。

この練習中、皆さんの心拍数は非常に低く
殆どの方が130以下という値でした。

ペースは途中までは一定ペースだったものの
ラストはかなり上げた方が多かったのにも拘わらず
ゴール後、「ハーハー」する呼吸と大汗とは裏腹に
心拍数は体感値よりも30~40低かったのです。

私が実業団コーチ時代、アメリカボウルーでの練習中にも
同じようなことがありました。

気温0度に近い状況下での練習では
自分の感覚とは裏腹に心拍数は上がりません。

呼吸は「ハーハー」、肩で呼吸している選手が
多いのに心拍数は上がらない。

気温が低すぎると
「肺に入る酸素の量が少なくなるのではないか」
そういう仮説を立ててデータを分析したりもしました。

夏の暑さの中では、大した運動をしなくても
呼吸は上がってしまいます。
これは体温上昇によるものというのは分かります。

寒さの中、冷気はどの程度肺に取り入れられるのか
疑問に思い自ら実験してみました。

気温が5℃以下、0℃に近い環境で体温が低下すると、
運動量と心拍数は比例しないことが分かりました。

感覚的なものではありますが、呼吸がし難いことも
実感出来ました。
空気が冷た過ぎて喉から肺に入ってこない感じが
したのも事実です。

これは、他の実業団チームの監督さんも同じことを
おっしゃっていました。

こうした状況で肉離れをすることも少なくありません。
心拍数が上がらないから、苦しい感じがしていても
そのまま粘れてしまうのです。

しかし、冷気が体中を包み、脚も冷やすので
ある一定以上の時間を経過すると
体温上昇はなくなり、今度は体温低下していきます。

ここで起きやすいのが肉離れ等の故障です。
知らず知らに冷気にさらされ、筋肉は冷えているのに
心拍数が上がらないので頑張れてしまう。

今の時期には、これに注意したいです。

その時痛みを感じなくても、翌日になって
「あれ?なんで脚が痛むんだろう?」
「足首を捻挫したかな?」
「腿の筋肉が凝り固まっている」
「ふくらはぎがカチカチだ」
そういう症状が出てくることもあります。

そこでグイグイとストレッチしたり
「すぐに治るかも」と放置してしまうと
レース前になって大きなしわ寄せが来ることもあります。

寒さの中では、最初厚手のランニングウェアを着用し
軽く汗をかいてきたら薄手の走りやすいウェアを着用したまま
練習をするのが一番良い方法です。

特に夕方・夜に練習している方は、短パンや
ハーフタイツだけでは危険です。

出来るだけ外気にさらさないで練習することも
冬練習を故障せずに行う方法のひとつです。

ホットクリームを塗るのも効果的です。
コンディションアップの必需品!

冬の寒さ対策(ホットクリーム)

今は、故障出来ない時期ですので、
体調管理には十分な対策をしておきましょう。

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