日本代表に選ばれた選手達は、
休養を取っているかというとそうではありません。
既にロンドン五輪へ向けて準備を進めています。
個人的な休暇と称してロンドンへ出向き
マラソンコースを試走している選手もいます。
ロンドン五輪までの期間は限られています。
既に闘いは始まっています。
オリンピック代表に選ばれると、
普段通りに過ごそうとしても
周囲の環境が変わってきます。
母校の壮行会も中学、高校、大学、とそれぞれあり、
更に、陸上部の仲間、クラスメイト、家族、親戚、
そして所属会社など、様々なイベントに参加して
「メダルを目指します!」と
皆さんに宣言してこなくてはいけません。
「自分なりにベストを尽くします!」
なんてセリフを周囲は期待していません。
母校の先生から、
「是非、メダルを獲得して欲しい!」
と激励の言葉を貰うと、返す言葉は限られます。
「メダルを目指します!」
自分の心の声とは裏腹に、この言葉を
レース直前まで何十回も言うことになります。
脚が痛くなっても、体調が合わなくても、
練習が出来なかったとしても、
この言葉を言い続けなくてはいけないのは、
日本のマラソン代表選手の宿命です。
過去にメダルを獲得した選手達は、
代表選手として華やかに取り上げられている裏では
自分の心を整えるために計りしれない葛藤と闘っています。
「自分が自分でなくなってしまう」
「何のための走っているのか見失ってしまう」
そんな気持ちを四六時中抱えて
大会までの日々を過ごすのです。
メディアが伝えられない、五輪代表選手の葛藤の日々を
随時紹介していきたいと思います。
