日本とアメリカのランニング事情 | より速く、より強く、そして・・・より美しく!

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速いランナーになる為に必要なこと
強いランナーになる為に必要なこと
美しいランナーになる為に必要なこと

~すべては、ここから始まります~

ここ数年で、ランニングをする人口が年20%近く伸びている


それは、日本もアメリカも変わらないようです。


でも、まだまだ楽しみ方に違いがあるように思います。


それはお国柄の違いから来るのかもしれません。


例えば・・・


日本人は基本的に、


1.真面目過ぎる。(毎日走らないと気が済まない)

2.楽しめない。(自分にストレスをかけ過ぎ)

3.休むのが下手。(ONとOFFの切り替えが苦手)

4.体を労わらない。(時間がない、我慢してしまう)

5.レースに出過ぎ。(毎週レース参加、家庭が犠牲)

アメリカ人は、


1.言い訳が得意。(気持ちの逃げ道を知っている)

2.いい加減。(自分にストレスをかけない)

3.休むのが上手。(休む時は休む、無理しない)

4.自分を労わる。(ボディ&メンタルケアは当然)

5.楽しくレース参加。(家庭を犠牲にしない)


一概には言えませんが、時間の使い方、遊び方、休暇の過ごし方など、欧米人の方が上手なように思います。


オシャレに走るのも、元々は欧米人からきたのです。

子供の頃、アメリカ人がウォークマンを手に走る姿を見て、カッコいいなぁと憧れたものでした。


大学時代に、横浜の競技場で試合があった時、レースに集中しようとウォーミングアップ中にヘッドフォンをして走っていたら、係員から止められました。


「音楽を聴きながら走るのはやめなさい!」


えっ、なんで?どうしてダメなんですか?と訊いたら、理由は


「中学生・高校生に悪影響だから」


時代遅れも甚だしい限りでしたが、今から20年前はそれが認められない時代でした。


今では、メンタルトレーニングのひとつとして積極的に取り入れられ、、オリンピックの舞台でも、柔道選手、水泳選手などもスタート直前までヘッドフォンで音楽を聴いて集中している姿を見ることが出来るのに。


また、こんな事もありました。


私がアメリカに来た1993年。練習をしようとグランドに行くと、私だけ浮いた格好をしていました。何が違うのか?


上下揃いのジャージを着て登場した私に対し、アメリカ人はシューズは手に持ち、ランニングシャツは首から掛け、着るのはスウェットかTシャツのみ、男性は上半身裸、女性はスポーツブラかキャミソールのような格好で、それぞれ自分のスタイルで楽しみながら走っているのです。


今でこそ、日本にもおしゃれなウェアーが次々に登場し、ステキににオシャレに走りたいという美ジョガーさんが増えてきました。このブログを通じて知り合った方々は、ランニングライフを楽しんでいる方が多いようで嬉しい限りです。


私が毎日楽しく読ませて頂いているmieさんは、素敵なお友達をお持ちのようで、本当に楽しく走られているのが「世界を走ってやる!」 を通じて分かります。


(特に、9月12日の日記仲間からのLOVE☆ は思わず笑ってしまいましたし、最後は感動の物語~友情の大切さ~でした。正直羨ましいです!)


本題に戻して・・・私のアメリカの友人から聞いた話ですが・・・


「日本人は、軍隊のように整列して、規律正しく集団で行動、練習も鬼教官の元、エイ・ヤーの掛け声で厳しく訓練させられている。笑顔なんて見せたら棒で叩かれる。だからマラソンが強いのよね~」


未だにそう思っている人がいるのです。いやいや、参りました。


さすがに軍隊のように整列して走るというのはありませんが、「ゼーゼー、ハーハー」声を上げて苦しそうに走っている姿には、ちょっと違和感を感じるようです。


「もっとリラックスして、楽しく走ればいいじゃない!」


そう思われても仕方ありません。


勿論、アメリカでは、そんな人は見掛けません。友人と楽しく談笑しながら、あるいは、すれ違う人に笑顔で手を振りながら走るのが普通だからです。


そして、もっとも大きな違いは・・・

人と自分を比べないことです


「エリートランナーと自分達は違う」

それがアメリカ人の考え方です。


月間距離数に追われて、「毎日走らなければ、もっと走らなければランナーとは言えない」。そう思っている方が多いように思います。


そろそろ本日のまとめに入りますが、一番大切なのは、


「誰のために走っているのか」

「何のために走っているのか」


周囲に惑わされることなく、

自分は自分。あの人は沢山走っているようだけど、俺は俺のペースでやるよ。


そういうスタンスで日々のトレーニングを行うのが、長続きの秘訣です。


「かけっこは生活の中の5番目でいいの」

小出監督は常々そうおっしゃっています。

「家庭が一番、家族サービスが出来ない、あるいは家庭を犠牲にするようでは、かけっこだって上達しないよ。それにかけっこの神様が微笑んでくれない。皆さんは、プロじゃないんだから、追い込み過ぎるのは上達を妨げるよ」


「二番目は仕事、三番目は無理のない生活、寝る間を惜しんで走るなんてもってのほかだよ。睡眠不足は危険だからね。四番目は休養だよ。毎日のお仕事や様々なストレスから体を開放してあげることが大事。その後で、かけっこだよ。」


今日も長々と書いてしまいすみません。


明日は、「LSDでは速くならない」をお話します。