2014年、フィリピン・マニラベイエリアでコンドミニアムを購入したときのこと。
販売担当のフィリピン人女性が、にこやかに言いました。
「マニラベイが見えるバルコニー付きの部屋はとても人気ですよ。」
私は夕陽にそこまでの関心はなく、
「夕陽を見て“ああ、沈んでいくな”と思う程度」でした。
でも彼女にプッシュされるがままに、
他の部屋より約30万ペソ高い「マニラ湾ビュー」の部屋を購入しました。
物件完成後、賃貸に出しても特別に家賃が高くなることもなく、
むしろ「プールが見える方が好き」という借り手が多く、
「30万ペソ余分に払っただけだったな」と思う日々が続いていました。
そして昨日、Airbnbのコホストであるロレリーおばさんと、
別の部屋を予約してくれたゲストとのやりとりを目にしました。
ゲスト:
こんにちは!今、ユニットのフロアにいますか?
あなたの部屋から花火は見えますか?
妹が12月31日〜1月2日に宿泊を考えていて、部屋からMOAの花火が見えるかどうか知りたいとのことです。
ロレリーおばさん:
こんにちは、サー。花火は見えません。MOAの方向ではなくプールビューのお部屋です。👍
でも、マニラ湾向きの部屋もあります。そちらなら花火が見えます。
ゲスト:
了解です。家族も日程違いで来る予定です。
「マニラ湾向きの部屋」見せてもらえますか?
ロレリーおばさん:
別のリスティングにあります。ちょっとお待ちください、サー。❤️
(写真を送信)
ゲスト:
なるほど。その部屋を見せてもらえますか?妹にも紹介します。ありがとうございます。
ロレリーおばさん:
その部屋はマニラ湾向きなので、花火が見えます。
ゲスト:
了解です。ありがとうございます。
Airbnbリスティングの予約状況をみると
年末年始のこの部屋は、既にしっかり予約が埋まっていました。
10年以上前のあの日に支払った追加の30万ペソの意味を、
ようやく感じることができました。
私の部屋に宿泊して、マニラ湾の夕陽を眺めながら
誰かの“旅の特別な時間”をこの景色がつくっていることがあるなら
30万ペソ余計に払ったことも、よしとしましょう。。

