朗読×和楽器「天守物語」
佐藤の回を無事に終えたところです。
ご来場、ご視聴ありがとうございました。
この天守物語。若かりし日に目を通したものの、言葉遣いをはじめ当時の私には理解が追いつかず、そっと置いておいたものでした。
それが今回、朗読劇として、いよいよ相対する時が来たわけです。
いざ稽古が始まりますと、演出の尾上菊之丞先生にご指導を賜り、篠井英介さんの富姫に誘われるように、亀姫と図書之助が僕の中に湧き上がってくる。
所作を教えてくださる家元のふとした指先に目を奪われ、篠井さんの富姫に心を奪われ。
稽古から贅沢すぎる…。
薄を演じる梶原さん、朱の盤坊の辻井さんも、すごく達者なお二人で、勉強させていただきました。
そして生の和楽器の演奏の素晴らしさたるや!
調べにのって心は波立ち、感情が発露してしまうのでした。
こんなの興奮して仕方ない!!
(休憩時間。僕の些細な質問に、御三方とも、それはそれは丁寧にご説明くださいました。)
言葉を声で紡ぐのを生業としている者として、改めて日本語の肌触りや美しさを体を通して味わいながら、演ずることの難しさと奥深さ、面白さ。
まだまだ勉強。もっと学ばなくてはと、心を新たにした公演でした。
素晴らしい経験をさせていただきました。
Theater Mixaは、いつも僕に新しい世界を見せてくれるなぁ。
本番5分前の1枚(ほんとに5分前なんです)
お世話になりました!!