ひとりしばい
『ラルスコット・ギグの動物園』
牙を抜かれた虎のガラ

2020年の佐藤拓也のすごく大きな挑戦でした。
ぶっちゃけ怖かったです。舞台に立つまでは。
でも今ひとまず感じているのは、自分が生業にしている「演じる」という行為について、台本とひたすら向き合い自分を削ぎ落としたものをお客様に見せて楽しんでいただくという本当にしんどくて贅沢で幸せな時間だったなという事ですね。

弱虫な虎のガラと落ちこぼれな猛獣使いチョズ。
強くなりたい。ほめてもらいたい。
きっと誰にでもある、満たされない心の渇きを抱えた一頭と一人の物語。
皆様の目にはどう映ったでしょうか?

やっぱり僕はお芝居が好きです。

作・演出の末原拓馬さんはじめ
演出助手さん、衣装さん、メイクさん、舞台監督さん、美術さん、照明さん、音響さん。この公演に関わっている全ての素晴らしい皆さんに出会えたことに心からの感謝を。

この3週間を過ごして居なかったらと思うと、今となっては恐ろしくなるくらい、この先を生きていくための沢山の宝物を心に目一杯詰め込んでもらった気持ちです。

下野紘さん福圓美里さん「共演」させていただいた、素晴らしい先輩方。

一生忘れない。この世界に戻ってきた時にステージから見た光景を。
劇場にお運びの皆様、配信でご覧の皆様も、見届けてくださり、本当にありがとうございました。