暗黒の宇宙が窓外には拡がっていた。アメリカ・中国・日本の共同プロジェクトである外惑星探索計画の終わりが近づいていた。Nは、宇宙の暗闇を凝視しながら遠く地球に置いてきた病に苦しむ息子のことを思っていた。
突然、艦内にけたたましい警告音が鳴り響いた。Nは、情報マルチモニターを確認した。そこには、想定外の物体が接近中と出ていた。
外惑星軌道で、物体に遭遇するなんて、あり得ないとNは思った。一体、何なのかNには分からなかった。宇宙船の前方に巨大な壁みたいなものが立ち塞がった。
この壁みたいなものは、一体なんだ。Nは、地球のメインコンピューターにアクセスした。回答不能と返してきた。
Nは、異星人の宇宙船と遭遇したのかと戦慄した。
そのうち、頭のなかに、声のようなものが聞こえた。
最初は何かのノイズだと思ったが、それは明らかに自分向けに発せられているものだ。
「ここまで、遥々と旅してきたお前の望みをひとつ叶えよう。しかし、ここに壁があることも、私がいることも永遠の秘密だ」
Nは、望みをひとつ告げた。次の瞬間、その壁が大きくせりだし、その全貌がNに明らかになった。
それは、大きな象の足であり、その象を支えているのは亀であった。地球はどこにあるのか? Nは気が遠退くのを感じた。大昔の宇宙観が夢物語じゃなく本当のことだったのだ。
それから、しばらくしてNの乗った宇宙船との連絡は途絶えた。
Nの息子は、難病が治り、奇跡が起きたと言われた。いまも、Nの乗った宇宙船は、宇宙の闇を漂っている。
突然、艦内にけたたましい警告音が鳴り響いた。Nは、情報マルチモニターを確認した。そこには、想定外の物体が接近中と出ていた。
外惑星軌道で、物体に遭遇するなんて、あり得ないとNは思った。一体、何なのかNには分からなかった。宇宙船の前方に巨大な壁みたいなものが立ち塞がった。
この壁みたいなものは、一体なんだ。Nは、地球のメインコンピューターにアクセスした。回答不能と返してきた。
Nは、異星人の宇宙船と遭遇したのかと戦慄した。
そのうち、頭のなかに、声のようなものが聞こえた。
最初は何かのノイズだと思ったが、それは明らかに自分向けに発せられているものだ。
「ここまで、遥々と旅してきたお前の望みをひとつ叶えよう。しかし、ここに壁があることも、私がいることも永遠の秘密だ」
Nは、望みをひとつ告げた。次の瞬間、その壁が大きくせりだし、その全貌がNに明らかになった。
それは、大きな象の足であり、その象を支えているのは亀であった。地球はどこにあるのか? Nは気が遠退くのを感じた。大昔の宇宙観が夢物語じゃなく本当のことだったのだ。
それから、しばらくしてNの乗った宇宙船との連絡は途絶えた。
Nの息子は、難病が治り、奇跡が起きたと言われた。いまも、Nの乗った宇宙船は、宇宙の闇を漂っている。