17年ほど前に加入した、団体ねんきん共済。
 
1995年6月に制度が改定され、それまでの積み立て分は予定利率6%保証、その後の積み立て分は市況に合わせて変更となり、2009年には1.75%まで低下していた。
 
さらに運用状況が悪化したため、2010年12月からは新団体年金共済というのが設定され、これまでのねんきん共済の残高を原資にして、新共済に移行せよとの案内があった。
 
新共済に移行すれば予定利率は1.25%、旧共済のままなら6%保証分についてはそのままで、1995年6月移行の積み立て分は予定利率が0.5%に下がるとのことであった。
 
このまま旧共済なら損をします、新共済に切り替えませんかと、丁寧な計算書が添えられてあったが、自分なりに計算した結果、旧共済を継続することとした。
 
ただし、今後の積み立て分に関しては、手数料(付加掛金、資産比例管理費)を差し引くと、0.5%の予定利率だと20年積み立てても残高が積立額を上回らない(新共済に移行すると8年後に上回る)。
 
つまり、40歳以上で20年以内に積み立て期間が終了するような人は、積み立てれば積み立てるだけ損をするということになる。
 
そこで、月々の積み立ては最低額の3,000円とし、年に1度、随時払い(10万円)をすることとした。
随時払いの場合、手数料(付加掛金)率がやや低く、旧共済でも10年で元が取れる(それでも10年かかる)。
 
過去の6%運用分を活かしながら、また個人年金控除(年間10万円)のメリットを考慮した苦肉の策である。