一代目・・・と言うのは、会社の創業者。
二代目・・・と言うのは、会社の継承者(主に創業者の子供)という意味です。
実は、今日、ある建設会社さんの息子さんからTELがあり、
「個人的に話があるので・・・。」
ということでしたので、会社のほうに来てもらい、彼の話を聞きました。
二代目の彼は、一代目のお父さんと、衝突が絶えないそうな・・・・。
ウチもそうでしたよ・・・と、お話ししましたが、はじめの頃は、なかなか納得できない様子で、
「ウチの親父は、特別におかしい!」・・・と言った感じで・・・これも、実は、よくある話だと
思うのですが・・・・。
この歳になるとよくわかるんですが、大体、親子喧嘩のパターンは、
一代目のお父さんは、
『俺は一から、ここまで会社をつくってきたんだ!苦労知らずのお前に何がわかる!』
しかし、二代目の息子さんは、
『親父のやり方は、OUT OF DATE だ!』
・・・・んで、ぶつかる・・・十中八九、このパターンです(経験者は語る)。
ですから一番いい方法は、
「はじめのうちは、とにかく一代目の言うとうりに動く。
その間に、スキルをしっかりと身につけながら、一代目(創業者)の改善点を、
一人ひそかに見つけておいて、コツコツと将来に備えておく。
・・・・で、一代目が時代の流れの結果、万策尽きた時、自分がそれまで準備しておいた
改善策に従って、粛々と会社を改善する・・・・あくまで、一代目に対して紳士的に!
一代目のプライドを傷つけるような過激な行動は、もちろんご法度です。
それまでは、じっと辛抱と努力ですよ。」
・・・・と、息子さんにお伝えしたのですが・・・・。
私は、「一級建築士事務所」の代表としては、二代目ですが、
「建設会社」「不動産会社」の社長としては一代目です。
ですから、一代目の気持ちも二代目の気持ちも両方わかります。
両方の気持ちがわかる私が、もし、
「一代目と二代目・・・・どっちが大変?」
と聞かれたら・・・・素直に!正直に!迷わず!
『そりゃ、一代目のほうが絶対、(精神的に)楽ですよ。二代目のほうが大変です。』
と、答えます。
一代目は、自己責任ということだけ覚悟できれば、後は、自由ですから。
二代目の人生は、まず、一代目のレールを歩かされることから始まりますし、
縛りが多すぎて、正直、大変だと思います。
(特に、一代目が元気だと、それはそれは、大変だと思います。)
しかし、二代目は一代目がつくってくれた資産と信用が初めから付いてきます。
そのことを考慮すれば、はじめの頃の多少の苦労(親子喧嘩)は、仕方がないことです。
直球勝負もいいですけど・・・・・・変化球も必要ですよ、長い人生。