今日、ある不動産会社の社長様と話をしていたら、社長様に、
「今、3TMって、言われてるの知ってる?」
と、聞かれました。
はて・・・・?
4MTでしたら名古屋人なら誰でも知ってますが・・・・。
名古屋の大手百貨店5社の頭文字をとって、
「M(松坂屋)、M(三越)、M(丸栄)、M(名鉄百貨店)、そして・・・・T(JR名古屋高島屋)」
略して4MTですが、3TM・・・・??
「今、危ない名古屋の大手不動産会社さんのことですよ。
最近はそう呼ばれるようになったらしいよ。」
そ、そうなんですか・・・。
Mはわかります。
Tも2社は、わかりますが、もう一社は知りませんでした。
「もうひとつのTは、・・・・・らしいよ。」
と、社長さんはおっしゃった。
ふーーーむ・・・・知らなかった。
Mと1つ目のTは、「つくりすぎで在庫が多くて危ない」と言うのは、あちこちで聞く。
これは、少し前につぶれたAと同じ症状ですが、もう二つのTの理由は意外と言いますか、
大手ならではの理由だなあ、と思いました。
「不動産の証券化」
一般の人はあまり聞いたことがないかもしれませんが、これが元凶であるらしい。
不動産会社さんが、都心の一等地を購入する。
事業用のビルを建てる。
そのビルを投機目的でファンドが購入。
このファンドが不動産の証券化という手法で、資金を集め、投資家に利益を配当する。
これが、行き詰った・・・・と、言いますか、頓挫したのが原因だそうな・・・。
ファンドに購入してもらう予定で建てたビルが、ミニバブルの崩壊で値崩れを起こす。
買い手として期待していた外資は、自国のサブプライムで、日本から撤退する。
ファンド、ファンド・・・と言うけれど、実際、こう言った一棟売りのビルを購入していたのは、
実はハゲタカ外資がほとんどらしく・・・・日本国内のファンドは少数らしい・・・。
数年前、私は地元のTVで、このTという会社が名古屋市内で土地を次々と買い占めている
様子を見たことがあった。
ちょうどその頃は、名古屋はミニバブルのど真ん中で、
地価の「上昇率」が東京を抜いて全国一位になった!・・・・と地元でも大騒ぎしていた頃でした。
その頃、投機目的で、東京資本の不動産会社も続々と、名古屋に進出し、
地元の大手不動産会社さんと、土地の買い占め合戦を繰り広げていたのでいた。
その頃に買い占めた土地が、今、一気に足かせになり、会社の経営を圧迫しているとは、
何という皮肉・・・・・。
一般のお客様向けに、「戸建分譲」を大量に販売しながら、一方で、このような、
土地の買い占め合戦をするというもう一つの顔を持っていたとは・・・・。
ただ、私が思うに・・・10数年前のバブル(崩壊)は、もう少しシンプルな構造だったと思う。
どちらかというと、国内だけの話で、登場人物?は、
「不動産会社」「ゼネコン」「ゼネコンさんと癒着した政治家」「住専をはじめとする金融機関」
くらいでした。
しかし、今のミニバブル(崩壊)は、外資やファンドが絡んでいるので、事態はより一層複雑です。
サブプライムも、危険な不良債権が、世界中のありとあらゆる金融商品に複雑に
組み込まれているため、実態が把握できなくて、解決が難しいわけで・・・・。
ま・・・・はっきり言ってしまえば、「お金持ちがさらにお金を増やすため投機をする。」という、
その行為が、時には原油の値上がりを引き起こし、株価を乱高下させたり、
バブルをつくったりこわしたり・・・もちろん不動産の証券化も、立派な資産運用の手段ですから、
これらも含めて!!
『われわれ一般庶民は、世界中の投資家に振り回されておる!』
・・・・と、言えなくもない。
マネーゲームは、もう、やめなはれ!
コツコツ貯金しなさい!
でっかく儲けようだなんて考えてはいかん!