「読み違え」の巻 | WAS IT ALL WORTH IT ?

朝会社に行くと、FAXが・・・・・。


知り合いの方から、


「私の知人が、土地を処分したいそうですので、買い取っていただけますか?

買い取れなければ、仲介お願いします。」


と、いう内容で・・・・・物件資料も一緒におくられて来ていました。


当社は基本的に「仲介」はしませんので、買取できる価格であれば買い取りますが、

それ以上の価格を地主様がご希望であれば、知り合いの仲介業者さんに、

物件の仲介をそのまま、お願いします・・・・という、主旨の返事をさせていただき、

ポスティングに出かけました。


ある物件のために、あるエリアにポスティングしている最中に、ふと気づく・・・・。


この周辺・・・・アパートや賃貸が全然少ない・・・・。


こりゃ、この物件を購入希望の人は、地元には存在しないかも・・・・。


お客様とお話しているとわかるのですが、「土地探し+家づくり」のお客様、

つまり分譲住宅(特に完成している「建売住宅」)を購入予定のお客様は、


80%をエリア、18%を予算(価格)、2%を間取りやデザインで選ばれています。

ですから、いくら予算(価格)が満足でも、間取りやデザインがこれまた満足でも、

自分が住みたいエリアから外れた物件は、絶対に購入されません。


「このエリアに住みたいと思っている方に、いかに物件を知っていただくか。」


が、分譲住宅販売の全てです・・・・しかし、そういう観点からすると、

この物件・・・・同エリアに、アパートが少なすぎ・・・・。


ちょっと、待てよ・・・たしか、○○さんが、A市からこのB市に引っ越したっけ・・・。

ここB市の人々は、主にB市内の・・・・地区にしか関心がなさそうだ。

しまった!間違えた!

むしろ、この物件を購入される方は、ここB市の人ではなくてA市の人だ!


ここが、分譲の難しいところ・・・。

いろいろな市町村によって、人が動く方向は、なぜかはっきりと決まっています。

例えば、隣同士のC市とD市。

C市からD市に引越しする人はたくさんいても、D市からC市には、ほとんど移動が、

なかったりする・・・・。

人の動きを読み違えると、トンチンカンなエリアに広告を入れることになってしまいます。


今回、私は、完全に読み違えておりました・・・・。


車の助手席に座っている妻に言った。


「ま・・・年明けから、仕切りなおしですな。どっと、疲れた・・・・・。」


「ま・・・・いいんでないの。」


ふらふらになって、夕方、会社に戻り、今日は終わったのでした。