この機会に資格をとれば? | WAS IT ALL WORTH IT ?

実は、本日、少し前から建築確認を提出しようと、確認検査機関に

通っている(?)某スタッフが、朝一番に検査機関に行きました。


すると・・・・、


すでに午前中の順番は一杯。

そのまま、駐車場に車をいれたままで、3時間待ち・・・・。

昼頃、ようやく整理券を手に入れ、またしてもそこから5時間待ち、

ようやく夕方の5時半に、

とりあえず、受付だけ、何とかしてもらったらしい。


駐車場代は駐車券が6枚しかもらえず、残り2400円は自腹。

しかも、受付だけですから、このあと、長い審査期間の間には、

内容に訂正事項があれば、差し戻しの可能性もある・・・・。

しかし、建築確認を提出するために、「公開初日の映画」を待って座り込み

をするようなまねをしなきゃいかんのか??・・・これは異常だと思う。


このことを、某スタッフから電話で伝えられた会長は一言、


「こんなことでは・・・・続かんぞ。」


と、つぶやいた。


「続かない」というのは、二つある。


一つは、確認検査機関自体が、経営不振になって廃業しかねないこと。

確認検査機関というのは、申請料を受け取って確認申請をおろしてなんぼ。

厳しい審査のため、確認がおろせなければ、検査機関自体が経営できない。


もう一つは、設計業界。

木造住宅1棟の建築確認が、こんな調子では、設計事務所も仕事にならん。

しかも、一人の設計士が丸一日、他の仕事も出来ずに、検査機関に缶詰に

なっていたら、一体、いつ仕事すりゃいいんだ??


実は、私達が利用している確認検査機関(Jセンターと呼びます)は、

まだまだ良心的で、事前審査という形式を取っているため、

とりあえず、時間はメチャかかるが、申請代はパーにはならない。


ところが、同じビルに入っているもう一つの検査機関(Kサービスと呼ぶ)は、

受付はスイスイとするらしい。

しかし、審査後、不備が見つかると、すぐに差し戻し、再申請のたびに、

申請料を請求するらしい。

これは、完全にぼったくりだと思う。

Kサービスは、利益をあげるため、次々とダメ出しを行い、あら捜しをし、

申請料を請求する・・・・・これが、本当の話なら、利用者は、いなくなるだろう。

その結果、Kサービスは廃業に追い込まれるに違いない。


私達が利用しているJセンターの話だと、

毎日30~35人の審査で、打ち止めらしい。

しかし、この人たちの中には、既に修正や訂正のために、これまで、

数回検査機関に通っている人も、当然含まれていて、

「6/20以降、初めて確認申請を出しに来た」という設計士さんが、

これに加わるため、雪だるま式に「待つ人」が増えているという・・・・。

(そして、数回通って、ようやく確認申請がおりる人が、毎日3~4人だという。)


愛知県にある設計事務所の中で、6/20以降、建築確認をまだ

出していない設計事務所は半分以上あるでしょう。

これから、8月、9月にかけて、ほとんどの設計事務所が、申請を一度は

提出するはず・・・・。

まだまだ、検査機関に来る設計士さんが少ない今で、この状態なのです。

皆がわっと検査機関に押し寄せる・・・・・・・その時が、怖い。


ま・・・・とにかく、このまま杓子定規に審査を進めていけば、

いづれは、検査機関も廃業となるし、建設業界は大不況になるでしょう。

どこかで、「妥協」が行われなければ、・・・・冗談抜きで大変です。


某スタッフは電話で私に、こう言った。


「ウチが設計の仕事だけじゃなくて本当によかった・・・。

不動産や建設の仕事してなかったら今頃、悲惨だよ・・・・。」



そう思うんだったら、頑張って「宅建」でもとってよ。

やってほしいこと、一杯あるから・・・・。