法律で定められない世界 | WAS IT ALL WORTH IT ?

午後から、少し時間をかけて考えなければならないことが

あったため、午前中にできるだけ作業を集中して進める。


まず、年が明けてから、なかなか行けなかった銀行さんに

挨拶にうかがう。

まもなく決済なので、よろしくお願いします、と挨拶。


続いて、外構屋さんと、

「2区画分の外構工事」

「3区画分のブロック工事」

「1区画分のウッドデッキ下地工事」

の工程等の打ち合わせをする。


そして、土木屋さんに電話。

「1区画分の乗り入れ工事」

の打ち合わせをする。


その後、某様邸の「平面図」「立面図」を完成させる。

週末は某様ご夫婦と、ショールームに行って打ち合わせを予定。

ショールームに電話を入れ予約を終える。


設計部のほうは、某分譲住宅会社さんから依頼された物件について、

役所に行き調べ物をしたり、図面を作成したり、建築確認の準備に

入ったりしていたようです。


午前中は、とにかく、某法人様の工場の設計は一旦ストップしていた。


そして午後。

「内部仕上げ表」「部分詳細図」などの作成を開始するスタッフ。


一方、私と会長は、ある問題の解決にあたっていました。

問題というのは、この工場の構造解析。


構造計算・・・・というと、多くの人は、

法律で決められた計算方法にしたがって、コンピューターで

ピコピコっと解析・・・・といったシンプルなイメージしかないでしょうが、

そんなに単純明快な代物ではありません。


構造計算の厄介なところは、

「法律でこう計算せよ」と明確に決められている部分と、

「設計者の判断に委ねる」しかない部分があるところ。


例えば、

法律で「こう計算せよ」と決められている部分を勝手に変えると、

「カツラを取ったらつるっぱげ」の姉歯ちゃんになってしまう。

荷重を少なく計上したり、地震力を意図的に減らす・・・・といった

姉歯ちゃん的行為は、明らかに法律違反です。


しかし・・・。

建物の骨組みの解釈。


「この建物は、こういったデザインの建物なので、このように骨組み

をつくり、この構造をこう解析して、このような計算方法を用いて

こういった応力がでました。」


といった、応力解析の判断は、あまりに複雑な問題で、

法律ではとても「良い、悪い」といった白黒はっきりした定義は

決めることができず、建築確認が通るかどうかは、

設計者と確認検査機関の構造担当者の判断に委ねられている

のが現実です。


今回の建物は、お施主様からのある要望を満たすため、

骨組みが単純ではなく、この構造架構をどう解釈するか?という

難しい問題が残っているのです。



この建物・・・・梁の軸芯が一致してないんです。

ですから、一貫計算ソフトで単純に計算できんのです。

D値法しか解けん。

しかし、この方法を使ったら、計算だけで数週間かかる・・・。

そこで、ヒンジでジョイントし、分断して計算してはどうかと・・・・。


やはり、確認申請を提出する前に、この解析の仕方が、

構造担当の検査員の方に理解していただけるかを、事前に

問い合わせるべきでしょうな。


担当者によって、骨組みの解析の仕方も様々ですので、

近々、資料を作成し、協議をする必要あり、という結論に達して、

本日は終了。


家に帰ってうたたねしていたら、鉄骨に両手でぶら下がっている

夢を見た・・・・。


ななやねん、この夢は?