今回はちょっと違った感じの話。動物に伝わるという話です。




前のコンドミニアムに住んでいた際、パティオにやってくるハトと毎日格闘していました。


前の住人である白人さんたちは薬を撒いてハトを殺すようなこともしていたようですが、それはやりすぎだと思いましたので、できる限りナチュラルな方法でハトが寄りつかないようにしたかったのです。


とりあえず毎日徹底的に掃除をし、匂いを消し、ネットで調べたキラキラ光るものを吊るしたり、大きな鳥の置物を置いたりしました。


最も効果があったのは水鉄砲でした。その中にハトが嫌がると言われる匂いを少し入れて使用しました。


しかし、しばらくするとハトはまた戻ってきます。帰巣本能があるからです。


水鉄砲で追い払っても、また戻ってくる。この繰り返しを毎日何度も行いました。


ある日、「アンタたち、そろそろレント(家賃)払いなさいよ〜!」と言いながら水鉄砲を彼らの足元へかけたら、ハトはふてぶてしい顔でこちらを睨みながら数歩だけ横にずれて、隣のパティオに移動することもありました。ハトには可愛げというものがありません。



このようなことが毎日続く中、パティオがひどく汚された日。あまりにもハトに腹が立ったので、意を決し殺気レベルを一気に上げ、身体の周りにお不動様のような炎をまとい(イメージ)、目を見開き眼光鋭く、ハト丸焼きの想像をしながら野太い声で「ジビエにしてやるぞ!」と言いました。


すると、ハト3羽は驚いて飛び立ち、同じハトは2度と戻ってきませんでした。


そんなに声は大きくなかったはずですが、カカロット一人くらいは殺(や)れる戦闘値が出ていたのかもしれません。あるいは、私の想像映像がハトたちに伝わったのかもしれません。


(私は肉を食べませんし「ジビエにしてやる」というのももちろん嘘です。ハト相手に。笑)


ちなみに今は引っ越して、新しい家には毎日のようにリスがやってきてひたすらかわいいです。


何よりも彼らの愛すべきところは態度が控えめで、フンをしていかないところです。




動物とのコミュニケーションが取りづらい時は強く伝えたいことを頭の中で映像や画像にして想像すると伝わりやすいような気がします。


自分にとって鳥は犬やウサギと違ってコミュニケーションが取りづらいんですが、映像を想像したことで伝わったような気がしました。ちょっと可哀想な気もしますけどね。


早く追い払わないと、新しい隣人(中東系)がハトを殺そうとしているという話をしてきたことがあったので、やむを得ない状況でした。ハトは衛生問題もありますし、町中で共存するというのはなかなか難しいですね。