ALS患者から依頼を受けて薬物を投与して死亡させたとして医師二人が逮捕される事件が起きた。
この事件を機に、日本では未だに制度化されていない安楽死について立法府は真剣に議論をするべきである。
安楽死については以前より制度化するべきという声がある一方で、「生きる権利を侵害する」とか「命の選別に繋がる」といった反対意見も多い。
私は、議論から逃げずに積極的に議論してほしいと思う。また、反対する人たちは命を最上級で不可侵のものと見る向きが強いが、楽になりたいという人の声にも耳を傾けるべきである。
体の自由が利かなくなる難病だったり、耐えがたい苦痛を伴う癌患者などは早く死んで楽になりたいと思う人も少なくないと思う。
私ももしケガや難病で寝たきりになって自力で食事や排泄が出来なくなるなら、間違いなく死を望むと思うし、末期癌で助かる見込みもなくただ苦痛に耐えねばならないなら、同じように早期の死を望む。
体を動かせずに他人に迷惑は掛けたくないし、何よりも自由も尊厳もなくただ生きているだけだったら、その命に何の価値があるのだろうと思うからである。それに、他人に下の世話をしてもらうなんてそんな屈辱には絶対耐えられない。
難病や寝たきりでも生を望む人もいる。他方、死を望む人もいる。本人の意思を尊重するべきなのだ。死ぬことで本人が楽になるというのであれば、そうしてあげた方がその人のためになる。
決して命の選別や生きる権利の侵害などという単純な反対意見だけで議論を封じてはいけないし、医師が殺人罪で逮捕されるようなことも無くさねばならない。
安楽死の制度化に向けた立法府の議論を期待する。