いつもアールグラット製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
元々は20周年記念で発売予定でした、当社テスターさん3名のコンセプトロッド、CERBERUS Area Editionですが20周年前に3機種の発売が完了してしまいました。
自社工場ならではレスポンスが仇となってしまいました。
それぞれのロッドの特徴を設計者である江藤さんに説明を聞いてきましたので文章にしてみました。
- 以下、江藤さんの設計コンセプトを文章化しております -
最初に設計したのが小林さんのコンセプトロッド510ML-2でこちらは操作系ロッドと言うことで開発しました。
クロスコア製法はロッドに負荷が掛かった瞬間にトルクが出て、ループコア製法はロッドに負荷が掛かった後からトルクが出る製法です。
その相反する製法を使うことでルアーの操作時はファーストテーパーでルアー操作を軽快にでき、魚が掛かってからは綺麗なレギュラーテーパーへと可変して掛けた魚をバラしにくくなるように設計しました。
話はかわりますが610ULRS-2にも可変テーパーが採用されています。
次に設計したのが大嶋さんのコンセプトロッド58L-2でスプーンニングロッドと言うことで開発しました。
こちらのロッドは振っただけだとシャッキリしていますがフルループコア製法で作ったのでティップからバットまでしなやかに曲がるロッドに仕上がっています。
バットまでしなやかなロッドはキャスト時にブランクがブレやすいですがロッド全体をローテーパーぎみにすることと俗に言うへの字テーパーにすることでキャスト時にロッドの曲がるポイントがあまり変わらないようにしてあるので誰にでもキャストしやすくしてあります。
魚が掛かってからはその綺麗に曲がるテーパーデザインにより魚が暴れにくくランディングに持ち込みやすくなります。
そして最後は中村さんのコンセプトロッド53UL-2でマイクロスプーンロッド。
このロッドは最後に発売しましたが設計自体は20周年記念企画発案時に構想を開始したので一番、考えたロッドになります。
特徴はやはり5フィート3 インチという短いレングス。物理的に短いロッドだと仕事する部分が少なくなるので硬いロッドは別として短くて柔らかいロッドは設計が難しくなります。
ブランクをハイテーパーぎみにしてティップがきちんと曲がりマイクロスプーンをキャストしやすくフルループコア製法でバットまで曲がりブランク全体の仕事する部分を出来るだけ確保することでマイクロスプーンのキャストからランディングまでの動作をサポートします。
3機種、それぞれ適材適所の材料、製法、設計で現時点で自分の出せる精一杯の力120%でデザインさせていただきました。
ただこれが終着点ではありません。
今後、新たな材料が開発され、新しい製法を生み出していきたいと考えております。
それには皆様の情熱とご協力が不可欠です。
これからもアールグラットをよろしくよろしくお願いいたします。
締めの言葉といたしまして20周年記念のロッド設計を任せてくれた3人のテスターさんには感謝しております、ありがとう。
そしてロッドをご購入いただいたお客様、本当にありがとうございます。
以上
長くなってしまいましたが以上が江藤さんから聞いたことを文章化してみました。
お付き合いいただきありがとうございます。
さらに詳しい説明は江藤さんに直接、聞いていただければと思います。
今後ともアールグラットをよろしくお願いします。



