使用機材紹介
OM SYSTEM OM-5
M.ZUIKO DIGTAL ED 12-200mm F3.5-6.３
Panasonic G VARIO 7-14mm F4
撮影日 2024年 6月5日 群馬県吾妻郡長野原町 北軽井沢
照月湖…かつて北軽井沢を代表する観光スポットだった。湖の反対側から望む風景は背後に浅間山、湖面には浅間山を背景とした美しい木々と施設の建物が映り込みその姿は今でもインターネットで検索すると数えきれない程の美しい写真が見れる。軽井沢に雲場池が有るなら北軽井沢には照月湖ありと言われていた時もあった。その照月湖が一夜にして消滅する事件が起こったのは2019年10月12日～13日の事だった。日本列島を襲った台風19 号の猛烈な雨によって河川が増水し照月湖の堤体を破壊し湖の水が一夜にして流失してしまったのである。我が家の周辺も甚大な被害が出で復旧までに2年以上もかかった場所がある。照月湖のあった場所は今どうなっているのだろうか。北軽井沢に行くならこの目で確かめたいと思う気持ちが高まった。現地に着くとあまりにも荒れ果てた照月湖アラビアンホースランチの看板、そして朽ち果てた牧場施設の風景が飛び込んできた。災害があったのは5年前、しかしその風景は数十年たったかのような無残な姿をさらしていた。正面入り口は特に封鎖はされておらず地元車両以外は通行禁止と書かれた古びた看板があったが入り口の広場にバイクを止めて歩いて湖畔まで行ってみた。無人の廃墟かと思ったが赤いツナギを着たおじさんが一人で歩いていたので、ちわ～すっって挨拶したが素通りされてしまった。まあ特に何も言われなかったのでそのまま撮影を続け湖面のあった場所へ行ってみた。草木や苔が生い茂りあの美しい湖の面影すら無くほったらかし状態でああこの場所は死んだんだなと思った。よほど財力のある会社にでも買われ復旧されない限りもう二度と復活することはないだろう。しかしこの荒れ果てた現実の風景と重なってシャッターを切るたびに美しい水をたたえた照月湖の姿が１シーンごとに重なって見えていた。
