またもやすごいバンドが出てきたなあと思う。

昨年になるがタワレコの試聴機から発見したバンドだ。

本日紹介するのはスクリーモ、ポストハードコアの名門のRISE RECORDSからデビューを果たしたFire Fire The Godsの1stアルバムだ。

ヒップホップ・ハードコア・エモ・エレクトロと多彩なジャンルから構成されるミクスチャーサウンドは今後の活躍を期待せずにはいられない。



ハードコア由来のギターリフからボーカルのラップで捲し立てる展開でスタート。

サビではしっかりメロを歌い上げており、比較的聴きやすい楽曲である。

ラップとシャウト、そしてクリーンボイスと何とも器用なボーカルを披露してくれる。
MVを見ての通りボーカルは黒人である。

やっぱり黒人ボーカルならではのリズム感の良さや、ラップ部分のテンポの気持ち良さ、そして咆哮の力強さなどもあり、ボーカルのレベルはそこら辺のバンドと比較しても段違いだなと思う。

この曲は彼らの代表曲であり、ライブでも人気の高い楽曲である。



Excuse Meはアコースティックバージョンもあるので、こちらも是非聴いてみて下さい。



うって変わってボーカルの歌唱力が光る楽曲がこれ。
ラップパートはなし、宇宙を想像するようなメロディラインがこの楽曲の特徴だなと思う。MVも不思議な感じ。

少しブラックミュージックからの影響を感じさせるこの曲。彼らのルーツの広さが伺える。

個人的にこの曲がアルバムの中で一番好きだったりする。
ボーカルの歌唱力が非常に光る楽曲であり、かつこういうポップで壮大な路線の曲もできるのは今後の強みにもなるだろう。



アルバム後半に収録されているこの曲。またまたエモい曲を出してきたなと感心。

スピード感があり、またサビのメロディの良さも特徴で、この手のバンドにありがちなアルバム後半にダレる楽曲を並べる展開をセーブしていると思う。

あと個人的に楽曲ラストのギターアルペジオとキーボードのエンドパートがすごく好きである。

一通り聴いてもまた聴きたくなるような楽曲である。



今年発売となったNarrative Retoldという通常版+3曲のアルバムに収録されている楽曲。
てか初めから収録しててほしかった楽曲だ。

ちなみに私は通常版を購入していたためSpotify等で聴いているという状態。無念。

この曲もシンプルなポストハードコア系の楽曲だが、合間にラップをぶちこんできたりと彼ららしさが溢れている楽曲だ。

サビの勢いの良さなど、この手のジャンルの楽曲が好きなら一発で気に入ると思う。
先にあげた楽曲より個性はないものの、安定したかっこ良さが光る楽曲である。

今回は1stアルバムの中でも好みの楽曲をチョイスした。曲数も多くないので、さらっと聴けてしまういいアルバムである。是非聴いてみてほしい。

ボーカルの歌唱力と多彩なジャンルをミックスしたハードコアサウンドを鳴らす彼ら。
とにかく今後が楽しみなバンドの1つである。


また今年はワープドツアーにも出演している。
1stアルバムとワープドによって、今後人気が爆発することを祈っている。そして是非日本でもライブを見てみたい。