ここは連合軍本部、
敵ニーベルンゲン軍の捕虜を300人収容所にいれて一週間が経った。
スレッガー中尉とタナカ中尉はカフェで一息している。
ニーベルンゲン捕虜の収容所は第二次世界大戦以来そのまんまの施設、
かつては日系人を収容していたそう、
スレッガー中尉は生粋のアメリカ人だからわからないだろうけど、
アタシも日本人だから、設備の悪さにはちょっと気になるわね。
俺は純然たるテキサス生まれのアメリカ人だからわからないよ。
さて、今日も連合軍のケーキは不味い・・・・・・うまい!
一体誰が作ったんだ?
そ、そうね。アタシのプリンもすごくなめらかで美味しい!
このなめらかな舌触り、プッチンプリンに負けない!
ところでラオネさんは最近来ていないわね。
あれだけのことして疲れておやすみなのかな。
彼女、最近みないね。
また暗くなった、ニーベルンゲンの人工衛星のせいで!
太陽の光を奪うなんて、さすが地底人の発想だよ。
一方ラオネの自宅では
これで明日の分のケーキができた!
明日はゴングール将軍の友人であるレーノルド将軍の誕生日だから、
がんばってバースディーケーキを作ったわ。
お嬢様、なにゆえ軍人ワルキューレからパティシエールにおなりですかい?
戦争は?このご時世にケーキ屋で平和になりますかい。
そう、そうよ、ばあや!そこなのよ。
そのとおり!
将軍たちの重要会議はおわった。
いやあゴングール少将、あなたの部下のおかげでじつに良い会議ができた。
最近のカフェのお菓子が急にうまくなったと思ったら、
あのワルキューレことラオネ君が作ってたとは・・・・・・。
美味しい甘いもんは脳ミソの活性化につながる。
なに、さらにこれも!
私の誕生ケーキまで用意されてるとは!
まるで少年の頃に戻ったようだ。もちろんうれしい。
おや、ケーキの箱の底に手紙が入っている。
・・・・・・どうか収容所の改善をお願い申し・・・・・・
これはラオネ君のメッセージだ。
ああ、願いをかなえよう。たかが捕虜300人だ。
収容所の改善改築なんてお安い御用だ。
これで、少しでも平和になったら・・・・・・、
そう、クロリンダさんも食べてくれるかな。
あの娘のケーキは心休まる味だ。
収容所も改善して、部下たちの傷も癒えるだろう。
そうしてしばらくしてのことだった。
今日もケーキをみんなに、あらタナカ中尉、
ラオネさん、大変よ。あなたのケーキのせいで、捕虜が全員脱出したのよ!
あなたがケーキを焼いて将軍たちに媚び、収容所の改善を求めた。
環境が改善された収容所のせいで、捕虜の兵士が元気になりすぎて、
全員脱走、あのクロリンダも。
あなたは軍事裁判寸前よ!
きっとこれから裁かれなかった代わりにハードな任務が降りかかる。
ラオネさん、まだ子どもなのね。
善いことことが良いこととは限らないの・・・・・・。
ここはニーベルンゲン
伯爵、ただいま戻りました。
おお、クロリンダ、先の地では苦労された。
どうしたのだ?
なにかを言いたげだが、思うことを言ってみるがいい。
伯爵様!
光の聖女はこの世にいるのです!
ああ、ラオネという娘、どうかあの娘を守ってください!
このままではいずれ、彼女は野蛮な地上人にいじめ殺されます!
いつか、彼女の光が陛下の胸に届けばと、願います。
陛下は闇で生きている、世界征服しなければ満たされない孤独なかたです。
敵ニーベルンゲン軍の捕虜を300人収容所にいれて一週間が経った。
スレッガー中尉とタナカ中尉はカフェで一息している。
ニーベルンゲン捕虜の収容所は第二次世界大戦以来そのまんまの施設、
かつては日系人を収容していたそう、
スレッガー中尉は生粋のアメリカ人だからわからないだろうけど、
アタシも日本人だから、設備の悪さにはちょっと気になるわね。
俺は純然たるテキサス生まれのアメリカ人だからわからないよ。
さて、今日も連合軍のケーキは不味い・・・・・・うまい!
一体誰が作ったんだ?
そ、そうね。アタシのプリンもすごくなめらかで美味しい!
このなめらかな舌触り、プッチンプリンに負けない!
ところでラオネさんは最近来ていないわね。
あれだけのことして疲れておやすみなのかな。
彼女、最近みないね。
また暗くなった、ニーベルンゲンの人工衛星のせいで!
太陽の光を奪うなんて、さすが地底人の発想だよ。
一方ラオネの自宅では
これで明日の分のケーキができた!
明日はゴングール将軍の友人であるレーノルド将軍の誕生日だから、
がんばってバースディーケーキを作ったわ。
お嬢様、なにゆえ軍人ワルキューレからパティシエールにおなりですかい?
戦争は?このご時世にケーキ屋で平和になりますかい。
そう、そうよ、ばあや!そこなのよ。
そのとおり!
将軍たちの重要会議はおわった。
いやあゴングール少将、あなたの部下のおかげでじつに良い会議ができた。
最近のカフェのお菓子が急にうまくなったと思ったら、
あのワルキューレことラオネ君が作ってたとは・・・・・・。
美味しい甘いもんは脳ミソの活性化につながる。
なに、さらにこれも!
私の誕生ケーキまで用意されてるとは!
まるで少年の頃に戻ったようだ。もちろんうれしい。
おや、ケーキの箱の底に手紙が入っている。
・・・・・・どうか収容所の改善をお願い申し・・・・・・
これはラオネ君のメッセージだ。
ああ、願いをかなえよう。たかが捕虜300人だ。
収容所の改善改築なんてお安い御用だ。
これで、少しでも平和になったら・・・・・・、
そう、クロリンダさんも食べてくれるかな。
あの娘のケーキは心休まる味だ。
収容所も改善して、部下たちの傷も癒えるだろう。
そうしてしばらくしてのことだった。
今日もケーキをみんなに、あらタナカ中尉、
ラオネさん、大変よ。あなたのケーキのせいで、捕虜が全員脱出したのよ!
あなたがケーキを焼いて将軍たちに媚び、収容所の改善を求めた。
環境が改善された収容所のせいで、捕虜の兵士が元気になりすぎて、
全員脱走、あのクロリンダも。
あなたは軍事裁判寸前よ!
きっとこれから裁かれなかった代わりにハードな任務が降りかかる。
ラオネさん、まだ子どもなのね。
善いことことが良いこととは限らないの・・・・・・。
ここはニーベルンゲン
伯爵、ただいま戻りました。
おお、クロリンダ、先の地では苦労された。
どうしたのだ?
なにかを言いたげだが、思うことを言ってみるがいい。
伯爵様!
光の聖女はこの世にいるのです!
ああ、ラオネという娘、どうかあの娘を守ってください!
このままではいずれ、彼女は野蛮な地上人にいじめ殺されます!
いつか、彼女の光が陛下の胸に届けばと、願います。
陛下は闇で生きている、世界征服しなければ満たされない孤独なかたです。