シリア国鉄HPの2010年5月30日付けニュースリリースによると、2009年春に登場したものの、秋には廃止されたアレッポ~アダナ~メルスィン間の国際列車が、6月18日から復活するとのことです。
News! TCDDトルコ国鉄HPのニュースによると、ちゃんと同日から運行を開始したようです。(2010.7.7加筆)
運行時刻は
アレッポ発AM3:00 金曜
メルスィン発PM23:00 金曜
の週1本。
列車の編成は
صالون درجة أولى 一等座席車 2両
منامة 寝台車 1両
مطعم 食堂車 1両
ということです。
列車の運行時刻から見て、シリア国鉄の車両ということでしょう。シリア国鉄の1等座席車は、右上の写真のとおり、1+2人がけリクライニングシートです。座席はかなり深く傾きます。
寝台車は、右上の写真のとおり2人用個室寝台で、洗面所が付いています。
運賃は
1等座席 大人875SP 子ども440SP
寝台 大人1625SP 子ども1190SP
となっています。
News! TCDDのトルコ国鉄HPにこの列車が掲載されました。それによると、トルコ発の運賃は
1等座席 メルスィン発14ユーロ アダナ発12.6ユーロ
寝台料金 12ユーロを加算
ということです。(2010.7.7加筆)
いまのところシリア国鉄のHPではこれ以上の時刻はわかりませんが、途中駅の時刻表はそのうちTCDDトルコ国鉄のアジア側国際列車の時刻表ページに詳しく載るでしょう。
おそらく、アレッポ~約3時間~メイダンエクベス(シリア出入国審査)約2時間~約30分~イスラヒーエ(トルコ出入国審査)約2時間~約15分~フェヴジパシャ~約2時間30分~アダナ~約1時間~メルスィンといったところかと推測されます。
News! TCDDのトルコ国鉄HPに掲載されたこの列車の時刻表によると、
アレッポ 03:00発(金曜)
メイダンエクベス 06:15着07:15発
イスラヒーエ 07:35着08:30発
アダナ 11:05着11:20着
メルスィン 12:18着
メルスィン 23:00発(金曜)
アダナ 23:55着00:05発(土曜)
イスラヒーエ 02:41着03:26発
メイダンエクベス 03:47着05:00発
アレッポ 08:10着
となっています。(2010.7.7加筆)
メイダンエクベス国境では、2008年に見る限り、シリアビザが取得できます。右の写真がその時のメイダンエクベス。停車している列車は、今はなきアレッポ発イスタンブール行き国際列車です。
シリアとトルコの間には、他にも鉄道国境があって、この1月からディーゼル急行がアレッポ~ガジアンテプ間に走っています。その詳細は以下のページで。
シリア~トルコ国境最新情報 ガジアンテプ~アレッポ国際列車が運行開始 2010.1.10