アンタクヤとシリアを結ぶバス | アーディで行こう

アーディで行こう

「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

トルコ~シリア国境の項目でも触れましたが、やはりトルコとシリアを行き来する旅行者の大半は、アンタクヤ~アレッポルートを通ります。私も2009年10月下旬にトルコへ抜けましたので、そのときの状況を少しお伝えします。

アーディで行こう-アレッポカラージュカルナックの事務所アレッポの発着場  カルナック国際バスターミナル
博物館の筋向かい、観光案内所の前の柵に囲まれた駐車場みたいな狭いところがターミナルです。アンマン行きもここからチャレンジ社など数社が出ています。アンタクヤ行きはバスとセルビスがあり、バスは朝5時発が300SP(1年前は250SP)、それ以外は350SP(1年前はHAS以外は300SP)セルビスは750SP/人でした。右写真の正面がアンタクヤ関係の事務所で、左の事務所がHAS、中央がオズハンといった具合に発券しています。

NEW! 2010年GWには朝5時発が250SP、それ以外が300~350SP、セルビスは500SPに値下がりしていました。
なお、私たちの移動したセルビスはアレッポのスプリングフラワーホステルのマネジャー、オサマ氏の紹介で友達プライス1台1500SP(4人乗車)でした。東南アジアと異なり、部族社会、コネ社会のシリア、ヨルダンでは友達プライスというのは本当に安いです。

アーディで行こう-エスキオトガルアーディで行こう-アンタクヤエスキオトガルのセルビスアンタクヤの発着場 
町からイスカンダルン側の外れにあるイエニ・オトガルから出ますが、町なかのエスキ・オトガルにほとんどの会社が事務所を構えており、無料のセルヴィスで送迎してくれます。国際セルビスはすべてエスキ・オトガルから出ます。
右写真上がエスキ・オトガル。かつてはバスが発着していた中庭を囲んで各会社の事務所が並んでいます。建物の裏側は安宿街。反対側の場外には両替所や安食堂もあります。
エスキ・オトガルの入口外には右写真下のように国際セルビスが並んでいます。ここでも運賃通貨はシリアポンド建てです。

アンタクヤ発着のバス会社総覧
以前から似たような名前のバス会社がたくさんあるなと思っていましたが、今回HPなどで調べたら、シリアへ運行しているバス会社がこんなにもありました。なお、シリアのバス会社は1社も運行していません。

ハス・ツーリズムHAS Turizm
アーディで行こう-HAS言わずと知れたアンタクヤ拠点の一大バス会社。トルコ国内はどこからでも444 0 631で予約を受け付けています。アレッポとダマスカスの間に各1日2便運航しています。HPに掲載の時刻は以下の通り。
ちなみにHASは他のバス会社より若干(シリアポンドにして50SP=100円程度)運賃が高いです。

アレッポ発 5:00、13:00 (021)221 6092
ダマスカス発 22:00、23:00 (011)512-5858

アンタクヤ発は9:00アレッポ行き、9:30ダマスカス行き、12:00ダマスカス行き、13:00アレッポ行きとなっています。
大きなバス会社だけあって、ほぼトルコ全土へとバスを乗り継ぐことができます。イスタンブール行きという触れ込みでチケットを売ったりしますが、実際は全てのバスがアンタクヤで乗継ぎとなります

ジェット・ツーリズムJET Turizm
アーディで行こう-ジェットこれもアンタクヤのバス会社。
アンタクヤ発は8:00にアレッポ行き、11:00にダマスカス行きがあります。
ダマスカスはカラージュ・ハラスター内に事務所があります。TELは携帯で0944-006585
2009年10月にこの事務所で聞いたところ、アンタクヤ行きは21:30発。運賃はたったの500SPということです。うーん、ダマスカス~アレッポの一般的な運賃が250SPですから、差額250SPでアンタクヤまで行っちゃうんですね。


アーディで行こう-ギュネイハタイ・ギュネイ・ツール Hatay Güney Tur
アンタクヤ拠点のバス会社です。

アンタクヤ発は8:30と11:30にアレッポ行き、12:00にダマスカス行き、12:30にホムス、トリポリ経由ベイルート行きが出ます。

アーディで行こう-ギュヴェンハタイ・ギュヴェン・ツーリズムHatay Güven Turizm
ギュネイと似た名前の会社です。赤文字でGÜVENと大書きされた看板が目立ちます。
アンタクヤ発は9:00にアレッポ行きとダマスカス行きが出ます。
アレッポ事務所の電話番号は(021)221319
ダマスカス事務所の電話番号は(011)245728
です。
New! 2010年のGWにバーブ・アル・ハワ国境で「イスカンダルン、アンカラ、イスタンブール行き」の行き先表示版を掲げたギュヴェンのバスを2台見ました。16時頃だったので、12時ダマスカス発くらいでしょうか。2台続行でほぼ満席でしたから、大盛況ですね。写真がそれです。

ハタイ・ギュンサス・ツーリズムHatay Günsas Turizm
アーディで行こう-ハタイギュンサスアレッポ発12:00、14:00、18:00とありますが、14:00以外は本当に走っているのかわかりません。
ダマスカス発は21:00と23:00です。

アンタクヤ発はアレッポ行き10:00、12:00、16:00ですが、これも16:00発は眉唾ものです。
ダマスカス行きは10:00、12:00発で所要8時間です。

HASの陰に隠れてマイナー的な存在ですが、2009年10月にアンタクヤ~アンカラの夜行に乗った感じではバスの車体もいいし、乗務員がややヤーニーな感じを除けばとってもいいです。HASは割高なので、トルコ国内からアンタクヤを目指すときはHAS以外のの値段チェックも忘れずに。ちなみにこの時のアンタクヤ~アンカラ間は40TL。アンタクヤ・イエニ・オトガルで聞き込むすると、HAS以外は35Tlとのことで、他の事務所が閉店してしまって競争の効かない夜のエスキ・オトガルで発券してもらったので、5TL高くとられたようです。

ハタイ・ヌール・セヤハットHatay Nur Seyahat
アーディで行こう-ハタイヌールアーディで行こう-ヌールの事務所ここもHPではアレッポ行きとダマスカス行きがあることになってるんですが、アレッポの事務所は写真のとおりセルビスが主流というか、バスやってるんのかな?って感じです。事務所の電話番号は以下のとおり。
ヌールはアラビア語で「火」を意味します。看板にも炎をイメージしたシンボルマークがあるのでわかりやすいです。
アレッポ(021)211 9525
ダマスカス(011)222 2855
ホムス(031)42 6689

アンタクヤ発の時刻は以下の通り 子会社のハタイ・リュクス・ヌール・セヤハット社のHPに出ています。
アレッポ行き9:00、10:00 ダマスカス行き10:00、12:00

ハタイ・オズパン・ツールHatay Özpan Tur
現地では聞いたことがない会社ですが、HPはあります。アンタクヤ~ダマスカス便のみ運行している模様。他社のダマスカス便より2時間ほど時間帯がずれているので、時にはいいかもしれません。
ダマスカス20:00発アンタクヤ5:30着 アンタクヤ13:30発ダマスカス18:30着
ダマスカス事務所の電話番号は不明です。



オズハン・ツーリズムÖzhan Turism
アンタクヤを拠点とするトルコのバス会社で、アレッポまで1日3本、ダマスカスまで1日2本、ラタキアまで1日1本のバスを走らせています。2009年1月現在HP掲載の時刻表はこちらですが、アレッポではカルナック国際バスターミナル外でバス車体を見かけたことはありますが、17時発は聞いたことがありません。電話か事務所で出発時刻を確認した方がいいでしょう。ダマスカスはカラージュ・ハラスターの入口を入ってすぐ正面に事務所があります。
アレッポ発12:00、15:00、17:00 所要3時間 TEL(021)211 6092
ラタキア発16:00 所要4時間
ダマスカス発20:00、22:00 所要 TEL(011)453-0452/0453

アンタクヤ発の時刻はこちら。
アーディで行こう-オズハン
8:00 アレッポ行き 11:00着
9:30 ダマスカス行き 17:00着
10:00 ラタキア行き 14:00着
11:00 アレッポ行き 14:00着
12:00 ダマスカス行き 19:30着
13:00 アレッポ行き 13:00着