ヨルダンの道路事情 アンマン市内 | アーディで行こう

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「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

ヨルダン、アンマンの道路事情をお伝えします。

幹線道路は広い
アンマンなど都市部でも幹線道路はかなり高規格です。空港からアンマン市内までのデザートハイウェイは中央分離帯あり(というか、上下分離)の片側2車線道路、夜間はオレンジの照明がこうこうと照っています。また、市内中心部でもジャバルアンマンの背骨を貫く大幹線であるザハラン通りなど、主要道路も中央分離帯ありの高規格道路です。写真はザハラン通りを7サークルから6サークル側(ダウンタウン方向)を見たところです。
アーディで行こう-ザハラン通り

ラウンドアバウト(現地英語サークル、日本風にいうとロータリー式交差点)
日本人にあまりなじみがないのが、ラウンドアバウトです。これは、交差点に信号を設けず、中央の円形分離帯を中心に、ぐるりと一方通行で回ることで各方面に分岐する交差点で、日本ではロータリー式交差点と呼ばれ、かつてはあちこちにありましたが、今では北海道の旭川市民や釧路市民しか慣れていないものと思われます(この2都市には中心部に1カ所づつラウンドアバウトが現存しています)
ヨルダンではラウンドアバウトに4方向から2車線で突っ込むので、ここを運転して通過するのはかなりの慣れが必要です。まれに、混雑する午後遅くの6サークル(ザハラン通りのクラウンプラザ・アムラホテル最寄り交差点)では、あまりに多くの車両がラウンドアパウトに突っ込みすぎて、全ての車両が身動きが取れなくなっているという、トムとジェリーばりの笑える光景に遭えます。交通整理の警官がいるのにねー。
写真は7サークル。ザハラン通りからデザートハイウェイ(空港道路)への車がみんな左折するという、かなり混雑する交差点です。
アーディで行こう-7サークル

ダウンタウンの道路
ダウンタウンの道路も、幹線は広いです。下の写真は目抜き通りでもある、キング・ファイサル通りです。手前はY字交差点で、一方通行が2つあり、車の流れはX字形に交差してこの中央分離帯のある大通りに接続するという、ちょっと変わったところです。
アーディで行こう-キング・ファイサル通り

ジャバル~といった丘の上に向かう道路はかなりの坂道で、慣れていない人は車で上るのをためらうほど。
アーディで行こう-アンマン市内坂道

信号もある
シリアとちがって、ヨルダンの首都アンマンにはかなりの信号があります。シリアの名誉のためにいいますと、近年のシリア都市部には信号がずいぶん増えましたが。
日本以外の多くの国と同様、右折(日本の左折に相当)は直進方向の信号が赤でもできますので、特に道路右を歩いてきてそのまま交差点を直進方向に渡ろうとしている歩行者は要注意です。


市内ではわりと歩行者に優しい
アンマンのダウンタウンを歩いた人ならわかると思いますが、混雑した市内道路では、運転手はわりと歩行者に道を譲ってくれます。というのも、信号のある横断歩道以外でも、歩行者は車列が切れるや否や1車線づつ縫うように横断するのが普通なのです。車の通るギリギリ、ほんと20cmくらいのところに立ってやり過ごすこともアーディです。運転手も、スピードを落として歩行者を先に通してくれる方が多く、この点では日本よりずっと親切です。写真はアルフセインモスク前のバス停。
アーディで行こう-フセインモスク前

脇道や路上駐車から出てきた車も、わりとすっと入って行けます。そういう点では、日本で見かける「何人たりとも、俺の前は走らせねえ」(覚えていますか、このセリフ)的な運転をする人はあまりみかけません。
もちろん、中央分離帯があって流れが速いザハラン通りなどはこれに当てはまりませんので、横断する際は細心の注意を。可能な限り近くの歩道橋を渡りましょう。写真はダウンタウンのキング・フセイン通りの様子です。アーディで行こう-キングフセイン通り
アーディで行こう-キング・タラール通り

路上駐車はよくやっているが、取り締まりがある。
ヨルダン中心部では、キング・ファイサル通りやキング・タラール通りといった大幹線でも、路上駐車をよくやっています。ヨルダン人の運転は「Door to Door」なので、ダウンタウンでも行きたい店先にどんと付けてしまいます。しかし、さすがに上記のような主要幹線では、定期的に警察が巡回して取り締まりを行いますので、車からかなり離れるような場合は駐車しない方がいいでしょう。写真はキング・ファイサル通りの様子です。
アーディで行こう-キング・ファイサル通り

ダウンタウンには公共駐車場もあり、一番収容力があるのが、ゴールドスーク南側、安レストラン、アンナジャーハのある路地の奥にある立体駐車場です。もうひとつはクライシュ通りの食料品スーク向かいの教会横の地上駐車場ですが、こちらは満車の場合も多いです。


観光ポイントの駐車場事情
アンマン市内の一般的な観光地で、駐車場がないところは、ローマ劇場ですね。ここは路上駐車しずらいです。ジャバル・ウェイブデのダーラットルフヌーヌ美術館も駐車場はないですが、近くのルズミラ病院前に停める場所があります。一般的にジャバル~といった丘の上なら、路地にみんなよく駐車しています。写真は2サークルから東に分岐する道路の様子です。
アーディで行こう-2サークル路上駐車