海自、南シナ海で対潜水艦演習を公開、見せる抑止、ベトナムに寄港2018/09/17 | パイプと煙と愚痴と

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単なるオヤジの愚痴です。

南シナ海公海上ですが、中国が独自に設定した防衛ライン『九段線』の内側で、海上自衛隊が対潜戦闘ASW演習をメディアに公開です。

 

13日に行われた対戦演習で、海自の潜水艦『くろしお』が『敵役』となり、事実上のヘリ空母『かが』と護衛を務める新鋭の『すずつき』、それに『いなづま』が、『潜水艦』を追い詰めるストーリー。

 

『かが』から飛び立った哨戒ヘリが、敵潜水艦の探知を試みます。実際には他にも哨戒ヘリが飛んでいるはず。『かが』の登場により、多数の哨戒ヘリを一度に使用出来、SH-60Kには小型対艦ミサイルを搭載可能なことから、限定的水上戦闘能力もあります。

 

下の画像はディッピングソナーだと思います。哨戒機が落とすソノブイのように追い立てるのではなく、じっくり海中の音を聞いて、潜水艦探知を試みます。

 

演習の結果については言及がありませんが、潜水艦『くろしお』は最新鋭の『そうりゅう型潜水艦』の一世代前潜水艦ですが、新鋭の水上艦でも簡単に見つけられるとは思えません。

 

隠密行動原則潜航すれば自動的に攻撃態勢をとっているみなされる潜水艦の活動が公開されるのは極めて異例。専門家も『いくらでも構えがあるというの見せるけているとしており、これまたショーイング・ザ・フラッグ一種。海自は当然、中国海軍の監視があるのを承知で演習しているわけで、中国海軍の動きを観察する意味もありそう。

 

これに対し中国外務省は南シナ海の情勢は安定に向かっている。地域の平和を損なわないよう求める』と案外、抑制的

 

潜水艦『くろしお』はさらにベトナム・カムラン湾に寄港。

 

カムラン湾は現在、ベトナムの最重要拠点で、海自の潜水艦を迎えるのは、両海軍の信頼の証とも言えます。

 

ここまでやられたら、中国海軍としてはご自慢の空母機動部隊を見せなければいけませんが、冷戦中旧ソ連のミンスク級空母から飛び立った戦闘機が墜落したのを、NATO艦隊に見られてしまい運用能力に疑問符がついたことも。

 

中国が海自と米海軍に自信をもって空母運用能力を見せられるかが、次の焦点

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