中国の正統な指導者で中共、中国共産党・毛沢東との内戦に敗れ、台湾に撤退、再起を果たせず死亡した蒋介石総統像にペンキが掛けられ、犯人2人が逮捕です。
拘束された2人は、ペンキを掛けた事を認め、『独裁者の像は撤去されるべき』と投稿していたとか。
台湾では大日本帝国が崩壊、蒋介石が台湾に撤退後、中国本土にルーツを持つ蒋介石系の本省人と、台湾固着の先住系本省人、さらに蒋介石入台後の漢族系本省人の争いが現在まで続いています。
中共と戦った国民党は現在は中国共産党と和解、中台統一を目指しているのに対し、蔡英文総統は台湾独立派で、台湾政界は引き続き2分された状態。
毛沢東が大戦中、逃げ回り、日本軍との戦いの矢面に立たされたことから蒋介石軍は弱体化、内戦に破れ台湾に撤退したものの、戦後日本とは概ね友好関係を結びます。唯一、沖縄で米軍撤退に備えて、沖縄占領計画を立案した程度。これは台湾防衛上止むを得ない判断でしょう。
いずれにせよ、現在の台湾では中国本土に直接ルーツを持つ本省人が減ったことから、蒋介石の評価は大きく変わってきたよう。
いずれ毛沢東の評価も大きく変わるかも(既にペンキが掛けられたことはある)……



