サンマの不漁が地域経済にも影響を与えだしました。
岩手県宮古にある缶詰工場、岩手缶詰の宮古工場がサンマ不漁のため休止となりました。
同社の本社は釜石にあり昭和16年からの老舗食品製造会社で宮古工場では大手メーカーからの注文を受けてサンマの蒲焼きを作っていましたが、秋刀魚が不漁で原材料の調達が出来ず……
岩手缶詰・宮古工場は来月末で休止し、従業員88人のうち、76人の解雇を決定したとのこと。
岩手県水産技術センターによると、今年のサンマ水揚げは1580トン余で、統計を取り始めた平成6年以降最低とのこと。
中国などの爆漁以外に、サンマのエサとなるプランクトンが水温低下で減少したことも要因の一つと見られるとも。これまたジワリと異常気象の影響もありそう。
岩手缶詰では従業員に再就職を支援したいとしていますが、地方ではかなり難しそう。
選挙戦で原発ゼロを公約に掲げている党はありますが、食料安全保障を掲げている党は一つもありません。
食料自給率、どう計算しても先進国最低の我が国、『今そこにある危機』として考えている政治家がいないとは、政治家も超不漁です。
例えば、東海、東南海、南海の南海トラフ地震が発生して、主要産業が致命的ダメージを受け、日本が復興資金で破産すれば、超円安となり、たちまち海外から食料を買えなくなります。
超円安となれば石油も高騰、漁船も漁に出せなくなります。
たかがサンマの不漁は、日本の将来の命運がかかっているのです。
今そこにある危機 スペシャル・エディション [Blu-ray]
2,571円
Amazon |