久しぶりに日本人のルーツを探るため実験考古学的手法で、ガマの草で作られた船で与那国島から西表島まで手漕ぎで航行中です。
日本人のルーツは、樺太→北海道ルート、朝鮮半島ルート、それに琉球弧ルートが従来から良く知られています。
琉球弧にある主な島で旧石器の遺跡が出土していることから島伝いに渡ったことはほぼ確か。
しかし、台湾から一番近い与那国島でさえ、現在は1千Kmあり、木を加工する石器が見つかっていないことから、どうやって島を渡ったのかが謎になっています。
国立科学博物館・人類研究グループの海部陽介氏は、与那国島にあるガマの草を使用した『草船』の仮説をたて、今日、実験に挑みました。
草舟は既に、ヘイエルダール氏が古代エジプトとアステカ文明の類似性を証明するため、葦舟ラー号を作り、大西洋横断実験を成功させています。
今回は与那国島から西表島まで、わずか75km、約30時間で漕ぎ着く予定でしたが、潮に流され、早速、随伴船に進路を修正してもらうという、ちょっとインチキ……
まあ、どのみち考古学的には現物を発掘しない限り、仮説としての可能性を示すことしか出来ないのですが、実験は実験することに意義があるのです。
今回は3万年前を想定していますから、氷河期のまっただ中で、琉球弧周辺の海面も大きく後退していたはず。ひょっとしたら、もっと楽に海を渡れたかも知れません。
ついでに縄文文明は鬼界カルデラの破局的噴火により、全滅したと考えられているので、縄文人が直接のご先祖様になるのかは、また別の話です。






