東電が去年、改めて調査したところ複数の運転員が報告書と異なる証言をしていたことが明らかに。
これは1号機だけが、電力がなくても炉心を冷却する非常用冷却装置が付いていたのに、なぜ水素爆発したかという謎。
報告書では停電で制御パネルが見えなかったとされていましたが、改めて調査したところ、その間も運転員が非常冷却装置のスイッチを入/切をしていたことが判明。この操作自体は、急激に冷却して炉心の損傷を防ぐもので、問題ないですが、非常用冷却装置を止めた段階で全電力喪失となってしまいました。
全電力喪失で、非常用冷却装置停止と原子炉内圧力上昇が当直長に報告されましたが、当直長は非常用冷却装置が『止まった状態で電源喪失の報告は受けた記憶がない』としています。
その後、一時的に電源が復旧、この段階で当直長も『冷却装置が止まっている』と確認しましたが……
この情報が所長らには伝えられず、当日深夜まで、当時の吉田所長らは『冷却出来ている』と信じていたことになります。
1号機メルトダウンが始まったのは、3月11日の夜と推定されることから、情報共有がされて、直ちに事故対応、所謂、ダメコンが出来ていれば、少なくとも1号機は『救えた』可能性があります。
重要情報の共有という基本が出来ていなかったわけで、これまたヒューマンエラーが一つ明らかになったことになります。